フォーミュラE、シーズン7のフルカレンダーを発表。今季は3大陸8都市で15レースを開催へ

 ABB FIAフォーミュラE世界選手権およびFIA国際自動車連盟は4月22日、フォーミュラEの2020/2021年“シーズン7”の全カレンダーを公開し、新たなレース開催地やこれまで予定されていたイベントの更新を行った。

 今回明らかにされたシーズン7のカレンダーでは、1年間でこれまでの1シーズン以上に多くのレースが開催される予定となり、今季は3大陸8都市で計15レースが開催されることになった。

 すでに3月27日にフォーミュラEは第10戦までの暫定カレンダーを発表しているが、それに追加される今季の最終的なスケジュールは、6月19~20日にメキシコで開催されるプエブラE-Prixを皮切りに、8月14~15日のドイツ・ベルリンE-Prixで最終戦を迎える。

 これまでのメキシコでのフォーミュラEはエルマノス・ロドリゲス・サーキットで行われていたが、今季はプエブラに開催地が変更された。これは現在エルマノス・ロドリゲス・サーキットが仮設の野戦病院として使用されていることが理由にされた。

 7月10~11日にはアメリカのニューヨークでレースが開催されることになり、その後フォーミュラEはヨーロッパに戻り、7月24~25日にイギリスのロンドンでダブルヘッダーイベントが行われる。

 そして世界選手権初年度のフィナーレを飾るのは8月14~15日のドイツ・ベルリンE-Prixとなり、新たに追加された4つのダブルヘッダーを含む計15レースでフォーミュラE初の世界チャンピオンを決定することになった。

 また、合わせて従来スケジュールの修正も行われ、5月22日に開催される予定だったモロッコ・マラケシュE-Prixおよび、6月5~6日のチリ・サンティアゴE-Prixは、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の再流行によってキャンセルとなってしまった。

 これらのレースおよび、未定となっていた中国・三亜、韓国・ソウル戦は来季シーズン8に再設定が行われるとのことだ。

 今回のカレンダー発表に関して、フォーミュラEの共同創設者兼チーフ・チャンピオンシップ・オフィサーのアルベルト・ロンゴは「今シーズンのフルカレンダーを発表できたことは、全員にとって大きな成果だ」と語っている。

「プエブラ、ニューヨーク、ロンドン、ベルリンで開催される4つのダブルヘッダーイベントは、フォーミュラE初のFIAワールドチャンピオンを決めるための完璧な舞台となるだろう」

■2020/2021 ABB FIAフォーミュラE世界選手権 シーズン7フルカレンダー(4月22日発表)

Rd. Day Country City

1 2021年2月26日 サウジアラビア ディルイーヤ

2 2月27日 サウジアラビア ディルイーヤ

3 4月10日 イタリア ローマ

4 4月11日 イタリア ローマ

5 4月24日 スペイン バレンシア・サーキット

6 4月25日 スペイン バレンシア・サーキット

7 5月8日 モナコ モナコ

8 6月19日 メキシコ プエブラ※

9 6月20日 メキシコ プエブラ※

10 7月10日 アメリカ ニューヨーク

11 7月11日 アメリカ ニューヨーク

12 7月24日 イギリス ロンドン※

13 7月25日 イギリス ロンドン※

14 8月14日 ドイツ ベルリン

15 8月15日 ドイツ ベルリン

※サーキットのホモロゲーションが必要

2020/21年ABB FIAフォーミュラE世界選手権第4戦ローマE-Prix ニック・キャシディ(エンビジョン・ヴァージン・レーシング)

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