参院長野補選に立候補|小松裕(こまつ・ゆたか)氏の経歴・政策は?

立憲民主党の羽田雄一郎氏の死去に伴う参議院長野選挙区補欠選挙(4月8日告示、4月25日投開票)に自民党新人の小松裕氏(59)が立候補しました。小松氏は公明党の推薦を受けています。

なお、同選挙に立候補しているのは届け出順に、公明党が推薦する自民党の小松裕氏(59)、共産・国民民主・社民の3党が推薦する立憲民主党の羽田次郎氏(51)、NHK受信料を支払わない方法を教える党の神谷幸太郎氏(44)の新人3名です。

松本市生まれ、信州大学卒業。医師として勤務医、オリンピックなどのチームドクターを務める

小松氏は1959年長野県松本市生まれ、信州大学医学部卒業。東京大学病院第二内科、公立学校共済関東中央病院消化器内科、国立スポーツ科学センターなどで内科医・スポーツドクターとして勤務。また5回のオリンピックの全日本チームのドクターや、第1回・第2回ワールドベースボールクラシック(WBC)、体操やレスリングなどの世界大会等に帯同。東京総合病院消化器内科医長、国立スポーツ科学センター スポーツクリニック長などを歴任しました。

2012年の衆院選長野1区に立候補し、比例北陸信越ブロックで初当選、2014年に再選。2017年の衆院選長野1区、2019年の参院選長野選挙区でも立候補しましたが、いずれも落選しました。

小松氏の政策とは

小松氏は自身のウェブサイトで以下の政策を公表しています。

「信州安心計画」感染症対策の実現

新型コロナウイルスや新たな感染症から長野県民を守る為の体制整備、病床と専門スタッフの確保、また安心して早期ワクチンの接種ができるように医師として、皆様と国との架け橋になります。

コロナ時代に対応できる「信州デジタル医療」の実現

地方の医師や看護師確保に加え医療や介護の現場、保健所の負担を軽減し、県民が安心して医療や介護を受けられるよう、AI、ロボット活用等の最先端のデジタル医療を地元の大学、また信州が世界に誇る地元精密機器製造業、ITベンチャー企業と共に産学連携で「信州デジタル医療」を推進します。

「信州次世代農業」で地域活性化の実現

コロナ禍、またアフターコロナも想定し、今後は更に都心よりリモートワーク等を理由に移住を決断する人が多く増えてくる事が考えられる中、長野県は移住したい県「No1」に。移住の受け皿となる産業を創出する為にドローンやAI、lotの活用促進を強化し、信州の自然溢れる様々な宝を活かした「次世代農業」で移住就業促進、人口増加による地方創生を目指します。

「稼げる信州」新しい経済モデルの実現

コロナによってインバウンドの需要が減り、観光県である長野県の飲食店、宿泊業等は今後更に厳しい状況が予想されます。インターネット販売、デジタル活用を促進できるようビッグデータを活用し「信州ブランド」を世界に発信PRしていきます。

インフラ整備で広い長野県を繋ぎ、災害に強い信州を実現

リニア開業に向けて、広い信州を繋ぐ交通網の整備。中部横断道の早期開通。地球環境の変化に伴い、台風等の災害が多発する時代に対応できる防災・減災、国土強靱化のための安心・安全な信州を実現します。

「信州新エネルギー」の実現

長野県の自然に恵まれた環境を利用し、地熱エネルギーやバイオマスによる発電の普及と低コストの設備投資を促し安定した供給を実現するための技術革新を地元企業と進め、自然エネルギー自給率の向上に取り組み、SDGs(持続可能な開発目標)にも貢献します。

「次世代林業信州モデル」産業の実現

森林豊かな信州の環境を活かして木曽ひのきを始めとした長野県の伝統ある林業の成長産業化と森林資源の適切な管理を推進します。森林環境譲与税も活用し、新たな森林経営管理システムにより、意欲と能力のある移住者、経営者に森林の管理経営を集積・集約化するとともに、路網整備・間伐等を加速化します。

平和な世界、誰もが居場所がある社会の実現

女性の活躍を支える仕組みの充実。平和を探究し、多様性を尊重し、個人の能力や考えを認め、誰もが活躍できる社会の実現を目指します。

憲法について

「現行憲法の自主的改正」は自民党結党以来の党是であり、国民主権、基本的人権の尊重、平和主義の3つの基本原理はしっかり堅持し、初めての憲法改正への取組みをさらに強化します。

外交・安全保障・防衛について

国際協調主義に基づく積極的平和主義のもと、日米同盟を基軸に、中国の急激な軍拡や海洋進出、北朝鮮の核・ミサイル開発など、わが国を取り巻く安全保障環境が激変する中、専守防衛を旨とし、国民の命や平和な暮らし、領土・領海・領空を断固守り抜くため、万全の態勢を構築します。

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