エンゼルス・マドン監督「大谷とダルビッシュは本当によく似ている」

マドン監督は大谷の能力を絶賛した(ロイター=USA TODAY)

エンゼルスの大谷翔平投手(26)とパドレスのダルビッシュ有投手(34)がそっくりらしい。両者を見てきたエンゼルスのジョー・マドン監督が「2人は本当によく似ている。ダルビッシュがすごいから、翔平も今後さらにすごくなる」と23日(日本時間24日)のオンライン会見で太鼓判を押した。

ダルビッシュの話題が出たのは定例の試合前会見中で、大谷の右手中指のマメによる投球への影響について記者が質問した時。マドン監督は「私はショーヘイとユー(ダルビッシュ)を比べることが多いが、2人の出身が日本だからとか関係なく、とにかく2人の投げ方は実によく似ているんだ。育ちや教育が同じ日本だったのも影響しているのかもしれないが(大谷は)まるで数年前のユーを見ているみたい」と語った。

さらにダルビッシュがカブス時代にカイル・ヘンドリックス投手から試合前に習ったチェンジアップをその日の試合に投げてみせた逸話も披露。「試合前に新しい球種をブルペンで投げてみて感覚がよかったらその試合ですぐ投げられる才能がショーヘイにもある」と続けた。

記者が大谷が今季の登板中に投げ始めたカットボールについて言及すると「ほら、まさにそれだよ。いつどこでどうやって投げ方を拾ってきたのかわからないけど、どこかで拾ってきて試合で使っているんだ。彼らのようなレベルの特別な選手には、いつでもサポート体制にいながらも自由にさせるのがいい。彼らは自らの能力で問題を解決する。それだけすごいアスリートってことだから」と嬉しそうに語る名将の表情はまるで2人の父親のよう。つまり、マメの影響は大谷自身が自らなんとかするから大丈夫だ、見守っておこう、ということだ。

なお、大谷の次回登板は現在のところ26日(同27日)に敵地で行われるレンジャース戦となっている。

© 株式会社東京スポーツ新聞社