奄美最古の風葬墓と判明 岩陰を利用「サクダマタ」 11~12世紀、人骨などから年代測定

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 【沖永良部】昨年6月に鹿児島県知名町大津勘で発見された遺跡「サクダマタ古墓群7号墓」が、現在奄美群島で見つかっている岩陰を利用した風葬墓としては最古であることが分かった。

 知名町教委が行う同遺跡の発掘調査で昨年11月、カムィヤキ(11~14世紀ごろに徳之島で生産されていた焼き物)の陶片と共に30点以上の人骨や歯が出土していた。そのうち3点について年代測定を行った結果、1点が11~12世紀のものと判明した。

 カムィヤキはその型式から11~12世紀に作られたもので副葬品として葬られたのだろうと推察されていたが、今回の年代測定によって陶片と人骨の年代が一致。「サクダマタ古墓群7号墓」が11~12世紀に墓として使われていたことが裏付けられた。

 3月29日、現地で取材に応じた今井力夫知名町長は「琉球列島の墓の変遷を研究する上で貴重な遺跡。一般公開も視野に入れながら、今後も発掘調査を継続していく」と語った。

(宮澤夕加里通信員)