コロナ禍の闇に光を─。小田原市観光協会などは24日から小田原城址公園(同市城内)内で提灯(ちょうちん)の光をともした「小田原ちょうちん&アートフェス」を初めて開催する。市民から寄せられた医療従事者への感謝と応援メッセージなどが書かれた約1500個の提灯が幻想的に天守閣を彩る。
同市では毎年5月に20万人以上が訪れる「小田原北條五代祭り」が新型コロナウイルスの影響で中止。今回のフェスは五代祭りの代替イベントとして観光協会が企画した。
「コロナに負けるな」など市内外から和紙に書いた応援メッセージを募集し、市民ボランティアが提灯に仕上げた。サッカーJ1の湘南ベルマーレの選手らもメッセージを寄せ、天守閣前の本丸広場に展示。23日には試験点灯が行われた。
フェスは5月16日までで、期間中は周辺商店街でも300個以上の提灯が飾られるほか、スタンプラリーも実施。観光協会は「かつて小田原の提灯は東海道で魔よけとして旅人に重宝された。コロナの疫病を退散し暗い世の中を照らしてくれれば」と願っている。
点灯時間は午後6時から9時まで。入場無料。