【東京女子】山下実優「勝機が見えた」 5・4無観客開催で辰巳リカのプリンセス王座挑戦

王者・辰巳リカ(右)と山下実優は視殺戦を展開した

東京女子プロレスのプリンセス・オブ・プリンセス王者の辰巳リカと次期挑戦者の山下実優(26)が、無観客開催となった5月4日東京・後楽園ホール大会の同王座戦へ火花を散らした。

24日の板橋大会で辰巳は渡辺未詩(21)、舞海魅星(21)、鈴芽(22)の新世代と、山下は坂崎ユカ、瑞希(26)、中島翔子(29)のベテラン勢とのカルテットで前哨対決した。

2人は中盤に対峙し、山下が腕固めを決めれば、辰巳もファイアーマンキャリーを腕決めヘッドシザースで切り返す。さらに山下がハイキックを叩き込むなど、互角の攻防を展開した。試合は中島がノーザンライトスープレックスホールドで渡辺を沈めた。

試合後のバックステージで辰巳は「チームとしては負けという形になったけど、山下には全然負けてない。今までの辰巳リカではない、死闘を乗り越えてきた辰巳リカなので、5・4はあいつを超すだけ」と強気に言い放った。

また、無観客開催に変更になったことについては「これだけはしょうがないことなので、皆さん変わらず東京女子を好きでいてほしい。5・4は絶対に防衛するから、いつも以上に私が戦いを届けたい」と語った。

一方の山下は「リカに対して全然攻撃できなった。でも、脚狙いではあるかなというのがあって、そこはかわせた。それ以上にドラゴン殺法やスリーパーがヤバイなと思ったので、後楽園前にこの試合ができてよかった。5月4日に向けて勝機が見えた試合だった」と自信をみなぎらせた。

山下にとって後楽園での無観客試合は初となるが「想像ができなくて、戦い以前に別の戦いがあるなと思った。お客さんがいてくれた方がもちろんいいですが、味わったことがない空間でどれだけの戦いができるのかワクワクはあるので楽しみにしてほしい」ときっぱり。注目の一戦になりそうだ。

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