沖縄で新たに66人感染 新型コロナ、重症患者高止まり【4月26日朝】

 県は25日、10歳未満から90代までの66人が新たに新型コロナウイルスに感染したと発表した。新規感染者数が前週の同じ曜日より少なくなるのは6日連続。減少傾向にあるものの、中等症、重症の患者数は199人で、過去最多だった21日の201人と同水準で高止まりしており、医療機関は逼迫(ひっぱく)した状況が続いている。  病床占有率は102.5%で24日に続いて100%を超えた。県によると退院者数は保健所が県に伝えて集計するが、患者数の急増を受けてこの連絡が遅れている。実際には退院した人がまだ「入院中」となっており、病床占有率の数字が実際より高くなっている可能性があるという。

 県の糸数公医療技監は「入院できない状況ではないが、入院調整は困難を極めている」とし、感染予防の徹底や、医療機関の受診を慎重に判断するよう呼び掛けた。

 新規感染者のうち推定感染経路が判明しているのは26人で、家庭内が最多の20人、施設内が2人、飲食が1人、調査中が3人だった。【関連記事】
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