プロレスデビューのSKE48・荒井優希が独占激白! 受け取った「松井珠理奈さんの思い」

荒井は都内の神田明神で決意のジャンプ!

女子プロレス界の新たなスター誕生へ――。アイドルグループ・SKE48の荒井優希(22)が、5月4日の東京女子プロレス東京・後楽園ホール大会から本格参戦する。注目のデビュー戦を前に本紙の単独インタビューに応じ、アイドル活動との“二刀流”について熱い胸中を激白。参戦を決意した裏には、SKE48を卒業した松井珠理奈(24)からの「後継者指名」があったという。SKEと女子プロレスの懸け橋となるべく、荒井は四角いリングに立つ。

――5月4日は渡辺未詩(21)と組み、伊藤麻希(25)、遠藤有栖(22)組と対戦する

荒井 本当に始まるんだなって。カードが決まって、すっごい実感湧いちゃって。今までの何よりも緊張してます。

――アイドル活動との“二刀流”だ

荒井 コロナで思うように活動できないことも多い状況で、新しくSKEを知る方ってなかなかいないと思うから、少しでも見てみようかなと思うきっかけになればうれしいです。逆にSKEのファンの方にも東京女子は絶対ささると思う。両方にみんなが目を向けてもらえたらと思います。

――将来的にはコラボイベントができるかも

荒井 できますかね。でも東京女子のファンの方もSKEを見てもらえたらうれしいっていう意味で、合同で何かできたら一番いいかなって。
――他にプロレスをやりたいというメンバーは

荒井 気軽に挑戦できる世界ではないので今のところいないんですけど、みんな知らないだけだと思う、プロレスのこと。私もたくさん見る生活に変わって魅力にどんどんはまっているので、はまってくれるメンバーがいたらうれしいですね。

――自身の姿を見てやりたいというメンバーが出てきたら

荒井 うれしいですね。それだけ魅力を伝えられたってことなので。でも10人とか30人とかは困るので、(自分が)かすまない程度で(笑い)。

――SKEでプロレスといえば卒業生の

だったが

荒井 これをやると決断したのも、珠理奈さんの言葉が影響していて。1年くらい前に、卒業が決まっていた珠理奈さんに急にバスの一番後ろの席に呼ばれて「私がいなくなった後にプロレスの仕事をしてほしい。SKEから1人呼ばれるってなったら荒井優希が出てほしい」って、すごい真っすぐな目で言われたことがあったんです。

――思いを受け継いだ

荒井 だからこの話が来た時にめっちゃ思い出して。「プロレスの仕事、これじゃね?」って。たぶん(珠理奈が)思っていたのとは違うと思うんですけど(笑い)。でも珠理奈さんもめちゃめちゃ喜んでくれていて。すごく支えていただいて、試合も来てくださるのでSKEの荒井優希とは違う姿を見せたいです。

――リング上で再会する可能性も

荒井 遊びに来てくれたらうれしいですけど、来てくれないですよ、多分(笑い)。見るのが好きで新人を応援するのが好きらしいので、私も新人のように成長できるように頑張ります。

――ケガとも隣り合わせの厳しい世界だ

荒井 すごい心配はされます。私も絶対にケガはしたくないなって思ったので、ジムに行き始めました。名古屋で。

――いつごろから

荒井 前回の記者会見(14日)が終わったくらいです。めっちゃ遅いんですけど(笑い)。筋力がなさすぎて心配になると言われるので。プロテインで筋肉ができるらしいってネットで見たので、成分とかよく分かんないけど一応飲もって。劇場公演終わりに飲んでます。もしケガをしたら「だからプロレスは…」って思われるじゃないですか。以降アイドルがプロレスやることがなくなってしまうかもしれないので、それだけは本当に(気をつけたい)。

――目標は

荒井 やっぱりベルトってかっこいいなって思います。そこに絡める人って選ばれし者というか、誰でも挑戦できるわけではないと思うので。いつか一度はベルトと写真を撮りたいですね。

――最後に

荒井 両方やることに対して「どうなの?」と思う方も少なくないと思います。一本に絞ってやってる方がいる世界で、異例なのは分かるんです。私はSKEで8年くらい、正直根性だけでやってきたみたいなところがあって、本当、根性だけはあるので。みんなを認めさせる結果を残そうと思うので期待していてください!

☆あらい・ゆき 1998年5月7日生まれ。京都府出身。2013年のAKB48グループドラフト会議でSKE48のチームKⅡに指名された。17年の選抜総選挙では58位で初のランクインを果たし、18年は28位。ドラマを発端にAKBグループが18年2月23日に愛知県体育館で開催した「豆腐プロレス」にバブリー荒井のリングネームで出場し、DDTのアイアンマンヘビーメタル級王者として同年10月28日のDDT後楽園大会に参戦経験がある。165センチ。

【高木三四郎社長は「ゆずポンの再来だ」】荒井の加入を機に、東京女子は業界トップの座を狙う。同団体を運営するサイバーファイトの高木三四郎社長(51)は「SKEはアイドルの王道。そことコラボすることで東京女子のグレードが上がる。今までやってきた選手たちも目の色が変わると思うし、相乗効果は大きい」と語った。

荒井の潜在能力を高く評価しており「スターになれる下地はある。バレエをやっていたので体が柔らかいし、カカト落としも映える。女子プロ界をけん引していた愛川ゆず季の再来のように見える」と期待をかけた。

団体としてもさらなる攻勢をかける。同社長は「スターダムさんがブシロードグループに入って女子プロが盛り上がりを見せているけど、負けたくないというのがある。東京女子を業界ナンバーワンに持っていく」ときっぱり。10月9日に東京・大田区総合体育館に初進出するのを皮切りに「コロナもあるけど、大きいところで勝負したい。両国国技館とか日本武道館で」と目標を掲げた。

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