残り19秒 会心ヘディング決勝ゴール J2で好調続くFC琉球、2位ガッチリ 甲府破り8勝目

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琉球-甲府 前半、攻め上がるFC琉球の池田廉=タピック県総ひやごんスタジアム(伊禮健撮影)

 サッカー明治安田生命J2第10節最終日は25日、各地で10試合が行われ、2位のFC琉球はタピック県総ひやごんスタジアムで6位のヴァンフォーレ甲府に1-0で競り勝った。開幕から9試合目の前節で今季初黒星を喫したが、後半45分にMF池田廉がヘディングで決勝点を挙げた。琉球は過去2シーズンで4連敗している甲府から初めて勝利を収めた。通算成績は8勝1分け1敗で2位のまま。

 前半の立ち上がりは甲府にペースをつかまれ、琉球は何度もゴール前に迫られたが、DF陣やGK田口潤人らが守った。パスがつながり始めてリズムに乗ると、互角の攻防が続いた。

 0-0の後半45分、途中出場したMF清武功暉のCKを相手GKがパンチングしたボールを、MF池田が頭で押し込んだ。

 次節は5月1日午後3時から、相模原ギオンスタジアムで16位のSC相模原と対戦する。

■MF池田、会心の決勝ヘッド 後半ロスタイムまで19秒

 0-0のまま後半ロスタイム突入まで残り19秒。琉球は左CKのクリアボールをMF池田廉が頭で押し込んだ。開幕8試合負けなしが前節に途切れた後の大事な一戦。これまで勝ったことがない甲府から最後に値千金の白星をもぎ取り、首位争いに踏みとどまった。

 楽な試合ではなかった。序盤から攻め込まれ、守備の集中力とボール回しで盛り返したが、シュートやチャンス数は甲府が上回った。

 失点につながった前節のミスを取り返そうと、好プレーを見せたのが池田だ。前線でパスを受ける起点となり、守備では献身的に走り回った。「長いリーグでは負けもある。切り替えができたのはいいこと」と勝利に胸をなで下ろした。

 決勝点は、MF上里一将主将の50メートルを超える左足のロングシュートから生まれた。相手GKが前に出るところを前半から狙い、最後に訪れたチャンスで蹴り込んだ。辛うじてGKがはじき出したことで得たCKからの一撃で、池田が仕留めてみせた。

 だが、上里の目には多くの課題が映る。「攻守において、もっとつながりが必要になる。まだできる部分はいっぱいある」。悪い流れをリセットしたチームはJ1昇格へ向け、たゆまぬ修正作業を続けていく。(溝井洋輔)

集中し戦えた

 FC琉球の樋口靖洋監督の話 力のある甲府に対し我々もしっかり集中して戦った。今季初めて敗戦した後という節目の試合で、拮抗(きっこう)したゲームを勝ち切ったのは大きい。次のゲームにつなげることが大事。アウェーでしっかりと勝ち点3を取りたい。

好機生かせず

 ヴァンフォーレ甲府の伊藤彰監督の話 入りはよくチャンスがあったが決められなかった。ディフェンスも良いプレーをした。(失点は)疑問を持つジャッジだと思う。残念な結果。こうならないよう先に点を取り、終わらせる強いチームにならなければいけない。