ソフトバンク王会長“連日の二軍通い”効果絶大!上林が発奮の一発

上林(右)に熱心にアドバイスする王会長

この人の野球愛は衰え知らずだ。ソフトバンクの王貞治球団会長(80)が25日にタマスタ筑後を視察に訪れ、二、三軍ナインを激励した。前日24日にも姿を見せており、連日のファーム通いとなった。

王会長も充実した表情だった。この日も当初は二軍戦の開始時間に合わせて来る予定だったそうだが、チームの練習時間に球場入り。グラウンドでは現在、二軍調整中の上林誠知外野手(25)に熱心に打撃アドバイスを送った。

すると上林も直後のウエスタン・リーグのオリックス戦で期待に応える一発を右中間席に放り込んだ。見守った王会長も「いいホームランだったね。(特別なことは)教えてなんかないよ。できるものを持っているわけだからね」とニッコリ。上林も「会長の前で打てたので良かったです」と誇らしげに話した。

前日の視察時にも王会長をリスペクトしてやまないバレンティンが同カードで1試合2発の活躍を見せた。ここまでチームは野手陣の入れ替えが少ないものの、必ず出番は来る。現在、リーグトップの打率3割6分5厘で、4本塁打、11打点と無双状態のグラシアル、そしてDHでの出場が多いデスパイネは、5月中に母国キューバの代表戦に出場するためチームを離れる予定となっている。

リチャードら若手も含めて熱い視線を注いだ王会長。かねてファームにも生まれているチーム内競争には目を見張っており、来るべき出番で大暴れしてくれることを信じている。

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