浅田真央 人生の “第3章” も「何かしらの形でスケートに携わっていたら」

観衆を魅了した浅田真央(カメラ=岩田大補)

プロフィギュアスケーターで元世界女王の浅田真央(30)が26日、自身がプロデュースするアイスショー「浅田真央サンクスツアー」の千秋楽公演(横浜アリーナ)を行った。

コロナ禍にも関わらず大勢の観客が来場。声援ではなく万来の手拍子に包まれながら約1時間半の熱演。公演を終えると「すごく必死だったので、いま終わってすごく安心している感じはあります」と安堵の表情を浮かべつつ、27日のラスト公演に向けて「明日もありますので、気持ちはまだ引き締まっている感じです。3年前に初めて公演をやったときの気持ちと同じ。どの公演も全力で滑ってきたので明日も同じような気持ちで皆さんに感謝の思い感謝の滑りを届けたいと思います」と話した。

17年4月に現役引退。一時はスケートと決別することも考えたが、18年5月からサンクスツアーをスタートさせた。「選手を引退して試合の緊張感や達成感はもう味わえないのかなと思っていた」というが、公演を通して選手時代には感じられない境地に達したという。

「選手の時には感じられなかったようなスケートに対する愛が本当に強くなって。本当にこのサンクスツアーを始めてからスケートを本当に心から愛することができましたし、楽しく滑ることができました」

気になる今後については「休む時間を作りつつ、前に進んでいけたらなと思っているんですけど、スケートと全く関わらなくなるということではないので、何かしらの形でスケートに携わっていけたらいいなと思っています」と語った。

かねて自身のスケートリンクをつくる夢がある真央。その進捗状況について「自分のイメージはいろいろあって、皆さんと相談しながら今、進めている段階です」と話した。27日のラスト公演をへて、真央の第3章がスタートする。

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