井岡一翔 タトゥーの次は大麻騒動 関係者は疑いの目「何杯飲んだのって話ですよ」

田中恒成を下した井岡一翔だが、勝利に再びミソが付きかねない状況に

WBO世界スーパーフライ級王者の井岡一翔(32=Ambition)の大麻疑惑が波紋を広げている。

「Smart FLASH」や「デイリー新潮」などによると、昨年大みそかの田中恒成(25=畑中)とのV2戦の際に行われたドーピング検査で、大麻成分に陽性反応を示したという。一翔の代理人弁護士は報道された大麻について「思い当たることはありません」と文書で回答。違法薬物を摂取したことは一切ないとした。一翔はこの件で今月上旬に警視庁の聴取に応じた。その数日後に捜査は終了したとの報告を受けており「嫌疑は晴れたと認識しております」(代理人弁護士)。

ただ、日本初の世界4階級制覇王者のドーピング疑惑の衝撃は大きい。田中戦では左腕のタトゥーが問題視され論争となったが、日本ボクシングコミッション(JBC)から厳重注意の処分を受けた。元WBA世界フライ級王者で日本プロボクシング協会の花形進会長(74)は「寝耳に水だよ。試合のことなんで管轄のJBCが理事会か何かで話し合うと思うけど…。せっかくいいボクシングして勝ったのにタトゥーのことといい、またケチがついてしまった」と困惑気味に語った。

一方、大麻について一翔の代理人弁護士は「心当たりがあるのは、CBDオイルを使用したことです。このオイルから大麻成分が検出された可能性はあると思います」と説明。これにボクシング関係者は「そもそも検査で引っかかるくらいの大麻成分を含んだCBDオイルが日本で売っているのか。仮に含んでいるとしても少量で安全だから売っているはず。それが検出されるなんていったい、何杯飲んだのっていう話ですよ」と懐疑的な目を向けている。

JBCは倫理委員会を設置して検査の過程での不備や結果を検証する方針だが、果たしてまたまた世間を巻き込んだ大論争となるのか。

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