「反欧州スーパーリーグ規定」がイタリアで成立 これで“裏切り者”は出ない?

イタリアから裏切者は出ない?(ロイター)

多くのサッカー関係者を混乱させた欧州スーパーリーグ(ESL)構想はレアル・マドリードとバルセロナのスペイン2強以外のクラブが撤退を表明したことで頓挫する格好となったが、イタリアでは今後、ESLに参戦するクラブが出ないように、厳しいルールを設けた。イタリア紙「ガゼッタ・デロ・スポルト」など複数のメディアが26日に報じた。

イタリアサッカー連盟(FIGC)は同日に行われた会議で国内サッカーの運営規定条文の一部修正を提案。投票による採決の結果、国際サッカー連盟(FIFA)、欧州サッカー連盟(UEFA)、FIGC以外の「私的団体」が運営する大会に参戦するクラブは除名とし、以後、国内リーグの参加ができなくなるという文言を付け加えた。

今回のESL騒動でイタリアからはユベントス、ACミラン、インテルの3クラブが参加を表明していたが、ミランとインテルは撤退。ユーベは正式表明こそしていないが、事実上の参加断念に追い込まれている。サポーターの猛反発があり、仮に新構想が持ち上がったとしても、リスク覚悟の“鞍替え”ということはなさそうだ。

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