ロッキーズGMが電撃辞任 フィーセルが球団社長に昇格

日本時間4月27日、ロッキーズはゼネラルマネージャー(GM)兼取締役副社長を務めていたジェフ・ブライディッチが辞任することについて、球団側とブライディッチ側の双方が合意に達したことを発表した。2010年から取締役副社長兼最高執行責任者(COO)を務め、ロッキーズ在籍26年目となるグレッグ・フィーセルが球団社長兼COOへと昇格し、ブライディッチに代わって今年7月のオールスター・ゲーム開催も含め、野球運営部門のトップを務めることになった。

ブライディッチは2004年にロッキーズの野球運営部門に加わり、野球運営部門のシニア・ディレクター、選手育成部門のシニア・ディレクターを経て、2014年10月にGMへ昇格。今季がGMとして迎える7シーズン目だった。ロッキーズを球団史上唯一の2年連続ポストシーズン進出(2017~18年)へ導いたGMだが、2015年7月のトロイ・トゥロウィツキー放出、今年2月のノーラン・アレナード放出などでファンの反感を買い、大きな批判を受けていた。

ロッキーズは暫定GMを登用して今季を乗り切る方針を明らかにしており、暫定GMの決定までのあいだはフィーセルがその役割を担うことになる。今季終了後、正式なGM探しを開始する見込みとなっている。

ブライディッチは「球団の将来についてディック(・モンフォート・オーナー)やグレッグ・フィーセルと話し合った結果、新しいリーダーシップ体制が必要ということが明らかになった。今回の決断はロッキーズと私にとってベストの方法になるだろう」とのコメントを発表。また、オーナーの球団運営に関するビジョンやロッキーズの球団スタッフの素晴らしさを称え、チームを支え続けてくれたファンへの感謝を述べた。

ブライディッチの最大の功績はヘルマン・マルケス、カイル・フリーランドらを育て、球団史上最高の充実度とも言われる先発投手陣を築いたことだろう。しかし、その一方でウェイド・デービス(3年5200万ドル)、ジェイク・マギー(3年2700万ドル)、ブライアン・ショウ(3年2700万ドル)、イアン・デズモンド(5年7000万ドル)、ダニエル・マーフィー(2年2400万ドル)らの補強はことごとく失敗。2年連続ポストシーズン進出のあとは、2年連続で地区4位に沈んでいた。

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