大相撲夏場所(5月9日初日、東京・両国国技館)を控えた27日、大関正代(29=時津風)が東京・墨田区の部屋で稽古を行った。
基礎運動や十両豊山(27)を相手に約10番。相撲を取るのは合同稽古最終日(22日)以来で「今日は感覚を確かめる感じで。ここから豊山だけでなく幕下ともやって番数を増やしていけたら」と語った。
自身2度目のカド番で迎える夏場所。正代は「脱出しないことにはどうしようもない」としつつ「大関が4人いるということで相撲界がさらに盛り上がると思う。その中でも優勝争いに絡んでいけたら」と意気込んでいる。また、大関に復帰した照ノ富士(29=伊勢ヶ浜)については「同い年。昔から部屋に出稽古に来てもらっていたので意識すると思うし、お互いに負けたくない気持ちは強いと思う」と話す。
一方、3日目まで無観客開催となった。それでも、正代は「残念ですけど、開催されることをポジティブに考えていけたら」と前を向く。初日に向けて体を仕上げ、静かな館内を盛り上げるつもりだ。