【新型コロナ】厚労省アドバイザリーボード 「関西は変異株に置き換わった」

 新型コロナウイルスの感染状況などを分析・対策を助言する厚生労働省のアドバイザリーボードが27日開催され、関西の感染状況について、変異株に置き換わったとの見解が出された。高齢者へ感染が波及すれば重症者数がさらに増えると懸念を示している。

「今後、全国的に置き換わっていく」

 この日のアドバイザリーボードではまず、大阪、京都、兵庫では、感染者数の約8割が変異株という状態が継続しており、従来株から置き換わったと推定されると表明。東京でも約4割、愛知で約6割など他地域でも上昇傾向にあり、今後、全国的に置き換わっていくことが予想されると見解を示した。

 現段階では、海外症例で見られるような15歳未満における感染拡大はみられず、大阪において一部指摘されている40代以上の重症化率の上昇については、医療提供体制がひっ迫していることで軽症者の診断ができなくなっている可能性もあるため、引き続き注視するとした。

 他では、福岡をはじめとした九州について、新規感染者数が急激に増加しており、九州全体での感染急拡大が懸念されると危機感を示している。

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