【欧州CL準決勝】レアルFWベンゼマが芸術的同点ボレー弾 チェルシーと1―1

芸術的同点ボレー弾を放つベンゼマ(ロイター)

【スペイン・マドリード27日(日本時間28日)発】欧州チャンピオンズリーグ準決勝第1戦が行われ、ホームのレアル・マドリード(スペイン)はチェルシー(イングランド)と1―1で引き分けた。

最近17試合連続無敗(12勝5分け)のレアルに対し、3試合連続無失点と堅守のチェルシー。1点が重くなることが予想される中で先制したのはチェルシーだった。前半14分、浮き球のフィードに反応したMFクリスティアン・プリシッチ(22)がDFの裏に抜け出すと、迫ってきたレアルGKティボー・クルトワ(28)の手を寸前でかわしてゴールネットを揺らした。

そこからようやく攻撃陣にエンジンがかかったレアルは23分にFWカリム・ベンゼマ(33)が右ポストをかすめる惜しいシュート。これで流れを引き戻すと、29分にショートコーナーからDFエデル・ミリトン(23)のヘディングでの折り返しをゴール前のベンゼマが鮮やかな右足ボレーシュートを叩き込み、同点に追いついた。

降りしきる雨の中で突入した後半はお互いが懸命に守る展開。両者とも決定機をつくれず、32分のチェルシーの直接FKのチャンスもGKクルトワの正面をついた。結局そのままタイムアップとなり、貴重なアウェーゴールを奪ったチェルシーがわずかに有利な状況で第2戦を迎えることとなった。

それでもキャプテンマークを巻いて出場したレアルDFマルセロは「最初に考えていたプランとは違う展開になったが、全員が顔を上げてピッチを去れるのは満足だ」と納得顔。クラブは欧州スーパーリーグ構想の矢面に立たされているが、選手たちは目の前のタイトルに向けて全力を尽くす構えだ。

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