〈68〉隠れ不眠 自分に合った睡眠習慣を

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 「最近集中力が続かない」「日中ずっと体がだるい」「何をするにもやる気が出ない」。このように、日常生活の質の悪さを自覚している方はいませんか? もしかするとそれは、睡眠の質が落ちていることが原因かもしれません。それなりに寝ているつもりでも、睡眠の質が悪いと生活に支障をきたします。このような“隠れ不眠”の方が実は数多くいます。

 睡眠の質に影響を与えるものを紹介しましょう。例えば寝酒。一見、寝つきは良さそうでも、実は睡眠の質は格段に落ちています。他にはスマホ。寝る前についベッドで使っていませんか? スマホの画面から出るブルーライトが、知らないうちにあなたの体内時計を狂わせて、睡眠の質を落とします。

 反対に睡眠の質を上げるものもたくさんあります。太陽光や入浴、運動、温湿度、寝る前の読書など、起きている時の過ごし方も重要なのです。この場だけではとても語りつくせませんが、本屋に行けば医師が執筆している書籍なども数多くあります。ぜひご自身で調べてみてください。

 今回私がお伝えしたいのは「自分に合った睡眠習慣を探そう」ということです。良い睡眠習慣と言うものの、人それぞれのライフスタイルがありますよね。良い睡眠をとるためと無理をして、日常生活に支障をきたすようであれば本末転倒です。つまり大切なのは、自分の体やライフスタイルに適した睡眠習慣。すなわち「オンリーワンの睡眠習慣」を見つけることなのです。

 そのためには、とにかくやってみることです。どの方法が合うのかはやってみないと分かりません。まずは取り組みやすいものから実践してみましょう。まだ何も取り組んでいない方は、その分睡眠の質を上げる伸びしろがあります。「日中調子よく過ごせる」のであれば、それは自分に合った睡眠習慣なのかもしれません。

 自分にマッチした「オンリーワンの睡眠習慣」が見つかれば、それはきっとあなたの日常をより豊かにしてくれるはずです。

(後藤大智、平和病院、精神科)