【東京五輪】丸川五輪相VS小池都知事 5者協議で注目される〝因縁バトル〟

リオ五輪合同パレードで談笑していた小池氏と丸川氏

東京五輪・パラリンピック組織委員会、国際オリンピック委員会(IOC)、日本政府、東京都、国際パラリンピック委員会(IPC)の代表らが東京大会の準備状況などを確認する「5者協議」が日本時間28日午後6時半からオンラインで開催される。

今回はIOCのトーマス・バッハ会長(67)をはじめ、組織委・東京五輪・パラリンピックの橋本聖子会長(56)、東京都の小池百合子知事(68)、丸川珠代五輪相(50)、IPCのアンドリュー・パーソンズ会長らが出席。大会中の新型コロナウイルス対策をまとめた「プレーブック第2版」、観客上限数の方針などが主題となるが、番外編として〝因縁バトル〟も注目を集めている。前日(27日)に火花を散らした丸川VS小池の両者が画面越しに顔を合わせるからだ。

宣戦布告したのは丸川五輪相。開催地の東京都から具体的な医療体制が提示されない状況に「そろそろ大会を開催する当事者としてお示しいただきたい」と苦言。さらに、説明を求めているにもかかわらず約2週間も返答が滞っていることを暴露しつつ「国はどのように支援すればいいのか非常に戸惑っている」と言い放ったのだ。この件を記者団から伝え聞いた小池知事は「すでに実務的には詰めている」と反論。両者一歩も譲らぬまま5者協議で対面する。

両者の犬猿ぶりは今に始まったことではない。5年前の都知事選で自民党にケンカを売る形で出馬した小池氏に対し、丸川氏は「チームプレーができない人はいりません!」と痛烈に非難。今回の場外バトルは、五輪への国民の不信感を募らせているだけに、その行方が気がかりだ。

© 株式会社東京スポーツ新聞社