神奈川・松田町長選 現職の本山氏が3選出馬表明

本山 博幸氏

 任期満了(9月22日)に伴う松田町長選を巡り、現職の本山博幸氏(51)は28日、3選を目指し、無所属で立候補する意向を表明した。同町長選の出馬表明は本山氏が初めて。

 本山氏は会見で「町長の仕事の重さを、さらに4年挑むことに悩んだが、町民の期待に応えたいという思いがあった」と出馬理由を説明。ICT(情報通信技術)教育や子育て支援の充実のほか、寄地区や松田山への観光振興策を推進するとし、「人口減社会の中で子どもが住みやすい街を目指していきたい」と意欲を示した。

 2019年にオープンした創生推進拠点施設「スプラポ」(同町松田惣領)など、小田急線新松田駅周辺のまちづくりを2期8年の実績として強調。同駅前広場の整備を重点施策として挙げ、「50年来の構想でこれまで積み上げてきたものを止めるわけにはいかない」と意気込んだ。

 本山氏は佐賀県出身で東海大卒。建設会社社長を務める。13年の同町長選で、5選を狙った現職との一騎打ちを制して初当選。17年に再選した。

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