上白石萌歌さん「祈りと願い胸につないだ」 鹿児島聖火リレー、知覧を走る

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手を振り笑顔で走る聖火ランナーの上白石萌歌さん=28日、南九州市知覧町郡

 薩摩半島を南下した聖火リレーは28日夕に南九州市に入り、鹿児島県出身俳優の上白石萌歌さん(21)が、知覧特攻平和会館近くを走った。沿道に笑顔で手を振り、慰霊の石灯籠が並ぶ桜並木で「平和の祭典」の炎をつないだ。

 石灯籠は全国の特攻隊員遺族らによって建立され、コース沿いを中心に1290基が並ぶ。上白石さんは走り終えた後、「知覧特攻平和会館は以前も訪れたことがある。多くの人の祈りや願いを胸に、聖火をつないだ。勇気や希望を感じとってもらえたらうれしい」とコメントした。

 沿道には多くの人が訪れた。上白石さんの姿が見えると、小旗が一斉に振られ、盛り上がった。人手をかけて混雑対策を徹底、目立った混乱はなかった。

 孫2人と見に来た南九州市川辺町平山、無職大坪澄子さん(73)は亡くなった夫の憲市さんが前回の東京五輪で聖火ランナーを務めた。「(上白石さんは)テレビで見るよりきれいだった」。同町下山田、農業原田実敏さん(68)は「感動した。平和のまちのPRにもなる」と喜んだ。