那覇空港道26年に全線開通へ 名護東道路は今夏の暫定全線開通を目指す

 沖縄総合事務局は28日までに策定した「防災・減災、国土強靭(きょうじん)化に向けた道路の5カ年対策プログラム(沖縄ブロック版)」で、災害時の緊急車両の導線確保のため、2026年までに那覇空港自動車道の豊見城東道路(0.6キロ)と小禄道路(5.7キロ)の全線開通を目指すと発表した。開通すれば、那覇空港から本部町の海洋博記念公園まで約91分で結ぶ。

 総事業費は小禄道路で約970億円、供用開始済みの区間も含めて豊見城東道路で約1230億円を見込む。

 今夏には名護東道路で暫定的に全線開通を目指す。沖縄自動車道には接続しないが、名護東道路へ乗り入れがしやすいよう、道路整備を検討している。

 国道58号浦添市城間~那覇市安謝の2.9キロで進めている車線拡幅工事は、本年度内に終える見通し。

 道路整備は、災害発生から1日以内に緊急車両、1週間以内に一般車両の通行確保を目指すことを目的としている。

 このほか、本年度から国道331号豊見城市豊崎地区の国道高架区間には、津波や洪水発生時に緊急避難場所として利用できるよう避難階段を設置する。

 市街地に面し、災害時は許田ICへ続く緊急輸送路となる名護市幸喜~同市喜瀬では、無電柱化を進め、電柱倒壊による通行止めの発生を防ぐ。

 ITを活用した異常箇所の早期発見やメンテナンスの強化も進める。

・夜空に巨大な橋桁 524トン、名護東道路で架設作業
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