首里城下の司令部壕の模型や写真を展示 琉球新報社で16日まで

 「第32軍司令部壕の保存・公開を求める会」は、第32軍司令部壕の模型を29日から沖縄県那覇市泉崎の琉球新報社で展示する。1級建築士の福村俊治さん(68)=浦添市=が約3カ月かけて製作した。司令部壕に関連する写真や記事も展示する。

 模型は那覇市の首里城周辺や、その地下の司令部壕を500分の1の大きさで再現した。横150センチ、縦120センチ、高さ30センチ。福村さんは「地下にある壕を模型で可視化した。多くの人に見てほしい」と呼び掛けた。

 28日夜には、お笑い芸人の小波津正光(まーちゃん)による「お笑いニュースペーBar」が琉球新報社で開かれ、沖縄戦で日本軍を指揮した第32軍牛島満司令官の孫、牛島貞満さん(67)も登壇した。牛島さんは「多くの県民を犠牲にした南部撤退の決定を下した場所だ。重要な意味を持つので司令部壕を公開してほしい」と話した。

 模型は5月1日と5日を除き、16日まで1階エントランスで展示される。午前10時~午後5時まで。

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