1971年に生まれた名作と当時の社会的/政治的背景を描くドキュメンタリーが配信決定

Photo: AppleTV+

Apple TV+は、高く評価されたデヴィッド・ヘプワースによる著書『Never a Dull Moment: 1971 The Year That Rock Exploded』を原作にした、8部構成の新たなドキュメンタリー・シリーズを、2021年5月21日から配信することを発表した。

新シリーズ『1971: The Year That Music Changed Everything』では、過去のアーカイヴ映像や新たに撮影されたインタビューなどを通して、政治的な対立が激化していた時代において、ロックンロールやR&Bがもたらした強烈なインパクトについて探っていく。

『AMY エイミー』『イグジット・スルー・ザ・ギフトショップ』『アイルトン・セナ 〜音速の彼方へ』などのドキュメンタリー作品の映像制作チームが手掛ける同シリーズは、ザ・フーの『Who’s Next』からマーヴィン・ゲイの『What’s Goin’ On』まで、1971年に生まれた数々の名作に焦点を当て、これらの音楽の多くを不可欠で永続的なものにした、当時の社会的・政治的背景をじっくりと描き出している。

アシフ・カパディアが監督を務め、製作総指揮に名を連ねているジェームズ・ゲイ・リースは、同シリーズについて次のように述べている。

「この本を執筆したデヴィッド・ヘプワースと一番最初にこの仕事についてお話しした時、1971年という年に、社会的、政治的に何が起こっていたか、どんなアルバムが発売されたのかなどについて説明してもらったことを覚えています。多くの人々同様に、私もこのシリーズで取り上げているアーティストたちの大ファンです。しかし、そのリストには終わりがないように思えるほど、これだけの作品が全て同じ年に発売されたことが信じられなくて、ちょっとした衝撃を受けました。つまり、その数ヶ月間だけでも、音楽史を象徴するような瞬間がいくつもあるんです」

同シリーズは、ジョージ・ハリスン主催のチャリティ・コンサート『バングラデシュ・コンサート』から、近年、コンサート・ドキュメンタリー『アメイジング・グレイス』(5月28日日本公開)が製作されたばかりのアレサ・フランクリンといったスターたちの重要な場面まで、さまざまな音楽ストーリーを取り上げている。

Photo: Michael Ochs Archives/Getty Images

『1971: The Year That Music Changed Everything』は、このシリーズのためにインタビューに応じたエルトン・ジョンや、オープニングで、「1971年、我々は21世紀を創造していた」と語る声を聞くことができるデヴィッド・ボウイなど、この年に重要な瞬間を過ごし、後に大きな名声と影響力を得たアーティストたちに焦点を当てていく。

Written By Will Schube

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