GW初日「大阪からだと気を使う」 例年より来訪1割の施設も

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コロナ禍と雨の影響で乗船客がまばらだった観光遊覧船「ミシガン」(大津市浜大津5丁目・大津港)

 新型コロナウイルス感染が拡大する中で迎えた大型連休初日の29日、滋賀県内では外出控えに雨も加わり、行楽、観光施設に例年のにぎわいは見られなかった。

 大津港(大津市浜大津5丁目)発着の琵琶湖観光遊覧船「ミシガン」は、コロナ禍での外出控えと雨の影響で乗船客はまばら。琵琶湖汽船は「連休初日としてはコロナ禍以前の10%にも満たない。こんなことは初めて」と肩を落とした。乗船した静岡県の友人女性2人は「湖上なら密を回避して楽しめると思った」と話した。

 県内有数の観光地「ラ コリーナ近江八幡」(近江八幡市北之庄町)では、例年は行列ができるバウムクーヘン売り場も大きな混雑はなかった。運営する菓子製造販売のたねやグループは「集客数は例年の大型連休より8~9割減った」。駐車場には京都、大阪など他府県ナンバーの車もあったが、「コロナの影響で特に県外のお客が大幅に減ったのでは」と推測する。

 彦根城(彦根市金亀町)は大型連休中は例年1日約5千人が訪れるが、この日は1割にとどまった。管理事務所は「緊急事態宣言対象地域の京都・大阪の観光客が半減し、ひどい雨で屋外観光を自粛した人も多かったのだろう」と残念がる。大阪市から友人4人で訪れた女性(37)は「客が少なく密にならずによかったが、大阪から来ていると分かると嫌がられるかと気を使う」と複雑な心境を打ち明けた。

 一方、県内最大規模の商業施設「イオンモール草津」(草津市新浜町)では、雨でもゆっくりと過ごせるとあって多くの人が訪れた。中学1年の娘と友人と3人で訪れた40代男性=大津市=は「プリクラを撮りに行きたいというので付き添いで来た。気分転換になったのではないか」と話した。近くの湖岸にある駐車場が閉鎖された影響からか、イオンの駐車場に他府県ナンバーの車はあまり見られなかった。