メルセデスF1代表「選手権で今首位にいるのはラッキー」ポルトガルでもレッドブルとは拮抗した戦いに

 メルセデスF1チーム代表のトト・ウォルフは、2021年型レッドブル・ホンダはメルセデスよりも速いと考えている。そのため、第2戦を終えた時点でメルセデスとルイス・ハミルトンがコンストラクターズおよびドライバーズ選手権で首位にいることに少々驚いている。メルセデスはレッドブル・ホンダを7ポイントリードしており、ハミルトンはマックス・フェルスタッペンに1ポイントの差をつけている。

「イモラを終えた時点で、両チャンピオンシップで首位に立っている。チャンスカードで最悪の事態を免れたといった気分だ」とウォルフは語った。

「ライバルたちにチャンスを与えてしまったが、彼らはそれを最大限に活用しなかった」

「このことは、今シーズンがどれだけ厳しいものになるか、F1では物事がいかに早く変化してしまうかを示していると思う」

 イモラ決勝は雨に見舞われ、エキサイティングで目まぐるしいレースになった。

「イモラのレースはクレイジーな展開になり、記憶に長く残るタイプのグランプリといえよう」とウォルフは語った
「非常に多くの浮き沈みがあり、ポイントを1点も取れないのではないかと感じた瞬間も何度かあった」

2021年F1第2戦エミリア・ロマーニャGP トト・ウォルフ(メルセデス代表)

 ポルティマオ・サーキットとも呼ばれるアルガルベ・インターナショナルサーキットで開催される今週末のポルトガルGPでも、再びメルセデスとレッドブルが接戦で競うことになるとウォルフは考えている。

「今回もレッドブルとは激しい戦いになるだろう。マクラーレンとフェラーリも上位争いに加わるかもしれない」

「ポルトガルは起伏のあるエキサイティングなコースであり、2020年には素晴らしいレースを生み出した」とウォルフは語った。

「予選や走り始めのラップでタイヤをうまく機能させることが簡単ではないことが分かっている」

「誰にとってもまだ馴染みの薄いサーキットだ。そのため、週末を通して学んでいくことになり、興味深い展開になるはずだ」

2021年F1第2戦エミリア・ロマーニャGP スタート直後、首位の座を争うマックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)とルイス・ハミルトン(メルセデス)

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