使い込んだ焚き火台をピカピカにお手入れ! 「焚き火クリーム」で新品の輝きを取り戻そう

焚き火台やバーベキューコンロ、最近大人気のメスティンなど、キャンプに必要不可欠なアイテムには、金属製の物が多くあります。どれも長く使っていると煤で汚れたり、高温で色の変化が起きてしまったりして、新品とはかけ離れた見た目になってしまいます。キャンプ用品用に特化したメンテナンス製品はないかと探しましたが目当ての物は見当たらず…。そこで、なければ作ればいいの精神で「焚火クリーム」を作ってみました。今回は焚火クリームを使ったキャンプ道具のお手入れ方法を解説します。

汚れた焚き火台やメスティンを綺麗にしよう! お手入れに必要な道具はたったの3つ!

筆者撮影:焚き火クリーム

焚き火台やメスティンなどをお手入れするうえで、必要な道具がいくつかあります。

道具が必要と聞くと、「めんどくさそう」「難しそう」と身構えてしまうかも知れませんが、身構える必要はありません。

お手入れに最低限必要な物は、ご家庭にあるもので十分です。

ここからは、お手入れに必要な3つのものについて解説していきます。

焚き火台のお手入れに必要なもの その1「焚き火クリーム」

焚き火クリームは、筆者が販売しているキャンプギア用メンテナンスクリームです。

難しいことは考えずに、焚き火クリームを塗って拭き取るだけでピカピカに仕上がります。

焚き火台のお手入れに必要なもの その2「ウエスorキッチンペーパー」

焚き火クリームを拭き取るために、ウエス(布切れ)が必要です。

家にあるいらない布切れで十分ですが、布切れがなければキッチンペーパーでも問題ありませんので、どちらかを用意してください。

焚き火台のお手入れに必要なもの その3「アルコールスプレー」

アルコールスプレーは、焚き火クリームを拭き取る時に使用します。

アルコールを使うことで、焚き火クリームを綺麗に拭き取ることができます。

特に、飲食物に接触するような場所の場合は、衛生面の観点からも必ずアルコールを使用しましょう。

焚き火台のお手入れにあったら便利なもの「機械工具」

焚き火クリームを使えば手で拭くだけでも綺麗になりますが、汚れの酷い箇所のお手入れでは、やや根気が必要になります。

そんな時、ペン型ルーターやサンダがあると便利です。

焚き火クリームを塗った後、機械を使ってバフがけ(研磨)することで、より簡単で綺麗に仕上げられます。

筆者撮影:マキタ ランダムオービットサンダ

「焚き火クリーム」でキャンプギアの輝きを取り戻せ! お手入れできる製品をチェック

Snapmart

焚き火クリームは、鉄・ステンレス・アルミの製品に対応しています。

ただし、メッキ加工されているものは、メッキが取れてしまうので使用できません。

具体的にお手入れが可能なアイテムは、人気アイテムの中から例をあげると、スノーピークやキャプテンスタッグの焚き火台。

他にも、アルカリ洗剤が使用できないアルミ製のメスティンでも使用可能です。

キャンプ道具は決して安い買い物ではないので、簡単には買い替えはできません。

悩みに悩んで、奮発して買ったアイテムには強い思い入れがあると思います。

是非、焚き火クリームで、お気に入りのアイテムの日々のメンテナンスを行い、いつまでも新品同様の姿で、大切に使い続けて頂きたいです。

「焚き火クリーム」を実際に使ってみた! キャプテンスタッグの焚き火台をお手入れした結果

筆者撮影

今回は、焚き火クリームを使って、キャプテンスタッグの「ヘキサステンレスファイヤグリル」をお手入れしてみました。

お手入れの手順を、写真を含めて紹介します。

お手入れの手順 その1「水洗い」

焚き火クリームを使う前に、洗剤とステンレスたわしなどを使って、焚き火台に付着した汚れを大まかに取ります。

事前に簡単に取れる汚れを取っておいたほうが「焚き火クリーム」の節約になります。

とは言うものの、めんどくさがりな人はこの工程を飛ばしてもOK。

筆者はめんどくさがりなのであまりやりません。(もちろん、先に水洗いを行ったほうが綺麗になりやすいです!)

お手入れの手順 その2「焚き火クリームを塗る」

焚き火台に焚き火クリームを塗ります。表面が白くなる程度の量を塗ると良いです。

筆者撮影:焚き火クリームを塗る

お手入れの手順 その3「ウエスorキッチンペーパーで擦る」

汚れが気になる場所を、ウエスかキッチンペーパーで擦ります。

すぐに汚れが落ちない場所でも、根気強く擦るか機械を使えば綺麗になります。

筆者撮影

また、擦れば擦るほど焚火クリーム内の研磨剤が細かくなり、ピカピカに仕上がるので、ぜひよく擦ってください。

しっかりと擦って磨けば、鏡のような仕上がりにする「鏡面仕上げ」も可能です。

お手入れの手順 その4「アルコールで焚き火クリームを拭き取る」

綺麗に磨き上げることができたら、焚き火クリームを拭き取ります。

焚き火クリームは水や洗剤では落ちにくいので、アルコールを使用しましょう。

アルコールスプレーで全体を湿らせた後、ウエスやキッチンペーパーで拭き取ると簡単に落ちます。
飲食物が触れる場所は、必ず重点的に拭き取りましょう。

お手入れの手順 その5「完成」

実際にお手入れが完了し、綺麗になった焚き火台がこちら。

筆者撮影:焚き火クリーム使用後

まさか、自分が深夜のテレビショッピングのようなビフォー・アフターを紹介するとは思いませんでした。

しかし、これが現実です。確実に綺麗になります。騙されたと思ってチャレンジしてみてください。

【おまけ】キャプテンスタッグ「カマド スマートグリル」もお手入れしてみた

焚き火台だけでなく、めちゃくちゃ汚れて真っ黒になっているもののお手入れにもチャレンジしてみました。

キャプテンスタッグの「カマド スマートグリル」です。

使用回数10回以上、一度も洗っていません。

筆者撮影:使い込んだカマド

お肉の油汚れと焦げが凄まじいです。これは豚トロの呪いですね。

豚トロは美味しいから仕方ありません。文句を言わず綺麗にしていきたいと思います。

ひどい汚れは手でお手入れするのが大変なので、今回は最初から機械を使用してゴシゴシしていきます。

日頃から掃除しておけば、機械を持ち出すようなことにはなりませんので、日々のメンテナンスの大切さを実感させられました。

カマドに焚き火クリームを多めに塗り、サンダでバフがけ(研磨)していきます。

これで大まかなところは綺麗にできるので、仕上げに細かなところをペン型ルーターでバフがけしていきます。

くぼみがあるところや端部はグラインダーだと難しいので、先の細いペン型ルーターが便利です。

筆者撮影:ペン型ルーター
筆者撮影:ペン型ルーター使用前
筆者撮影:ペン型ルーター使用後

機械と焚き火クリームを使った結果、豚トロの呪いで恐ろしい姿になっていたカマドが、30分もかからずに綺麗になりました。

筆者撮影:施工後

使っているキャンプギアが汚れすぎて買い替えを考えている人は是非、焚き火クリームと機械でのお手入れにチャレンジしてみてください。

「焚き火クリーム」を使ってお気に入りのアイテムをお手入れ! 大切な焚き火台を長く使おう!

筆者撮影

今回、自分で焚き火クリームという製品を作って販売してしまいました。

しかし、「もう自分で作るしかない」と思うほど、キャンプ用品用のメンテナンス製品が少ないことは事実です。

思い入れのアイテムを大切に長く使いたいと思っている人は沢山いるはず。

筆者は、曲がりなりにもキャンプ業界に少しでも携わる者として、キャンプ用品を長く愛用したいと考えている人たちの手助けができたらと思っています。

この焚き火クリームに人気がでて、キャンプ用品用メンテナンス製品の需要が高まれば、多くのメーカーがアイテムを販売するかもしれません。

キャンプ用品用メンテナンス製品が多く販売されれば、今よりも手軽に、キャンプ用品をお手入れできるようになります。

今回販売する焚き火クリームがきっかけで、多くのキャンパーが気軽に愛用品を長く綺麗に使い続けられる日がくることを願っています。

焚き火台以外もしっかりお手入れをしよう! キャンプ用品のメンテナンス方法をチェック

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