軍国主義亡霊賛美に潜む危険な野望 朝鮮外務省、過去の犯罪を美化する日本政府を非難

 朝鮮外務省は、菅日本首相と一部閣僚が靖国神社へ供物を奉納したことに関連、過去の侵略史を美化粉飾する日本政府を非難する、同省ミン・ギョンム研究員の文をホームページに載せた。

 4月30日、同省ホームページに掲載された「歴史の正義と世界の民心に正面から挑戦する行為」と題した文は、「日本当局が軍国主義の亡霊を賛美することは、日本の侵略の歴史を美化粉飾して敗戦と滅亡の仕返しを試みる復讐主義野望の発露で、ここには、『大東亜共栄圏』という昔の夢を必ず実現してみようとする陰険な狙いが秘められている」と指摘、「被害者と子孫を刃で傷つけながら、歴史の正義と世界の民心に正面から挑戦する行為を中止しなければならない」と強調した。

以下は「歴史の正義と世界の民心に正面から挑戦する行為」の全文。

 日帝が敗戦、滅亡してから75年の歳月が流れた今日に至るまで、日本当局は軍国主義の過去と決別しようとしていない。

 去る21日、日本首相菅と一部の政府閣僚は(靖国神社の)春季例大祭に合わせて、前世紀に特大型反人倫な罪を犯したことで、国際社会の厳しい審判を受けた14人の特級戦犯の位牌がある靖国神社への供物を奉納し、元首相安倍は直接軍国主義の亡霊を訪ね参拝したという。

 最近、日本の文部科学省が検定通過させた、2022年から使用される日本の高校歴史教科書に日本の大陸侵略を「文明」と「繁栄」をもたらした「進出」と表記して朝鮮占領と植民地支配、日本軍性奴隷犯罪などの侵略史を歪曲叙述し合理化した内容で満たされた事実と結びつけて見ざるを得ない。

 新しい世代が正しい歴史観を形成するようにすることは、必ず実行しなければなら時代的、道徳的義務であり、日本の未来と直結している。

 しかし、世界で唯一、日本だけは軍国主義、復讐主義の野望に浮かれ、明らか証拠が数多く存在し、全人類が認めている過去の戦争犯罪、特大型反人倫犯罪の真相を必死に否定しながら、次代に歪曲捏造された歴史観を注入している。

 日本当局が軍国主義の亡霊を賛美することは、日本の侵略の歴史を美化粉飾して敗戦と滅亡の仕返しを試みる復讐主義野望の発露で、ここには、「大東亜共栄圏」という昔の夢を必ず実現してみようとする陰険な狙いが秘められている。

 世代が変わり世紀が過ぎても消すことができず、変えることもできないのが歴史である。

 日本は、日帝の侵略戦争によって苦しくて辛い経験を強要された被害者と子孫を刃で傷つけながら、歴史の正義と世界の民心に正面から挑戦する行為を中止しなければならない。(朝鮮外務省日本研究所ミン・ギョンム研究員)

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