【空手】姉の分まで…染谷真有美が五輪代表確定「一緒に夢を追いかけている」

染谷真有美

あとは大一番に挑むのみ――。空手のプレミアリーグ・リスボン大会第2日が1日に行われ、染谷真有美(27=テアトルアカデミー)が女子組手61キロ級の東京五輪代表に確定。これで男女形と男女組手各3階級の計8人の代表選手が出そろった。

染谷真は昨年の段階で女子組手61キロ級の植草歩(28=JAL)らとともに、一度は代表の座を勝ち取ったが、世界空手連盟が1年延期となった東京五輪の予選方式の見直しを発表。全日本空手道連盟は、選考への影響が危惧される同階級の再選考を実施する方針を固めたため、全競技で初めて内定が取り消しとなった。

それでも「モチベーションが低くなることはなかった」と試合のない期間を利用し、地道に練習を積んできた。今大会は準々決勝で敗れたが、代表を争っていた森口彩美(24=AGP)が2回戦で敗退。同階級の東京五輪ランキングで森口が染谷真を上回る可能性が消滅した。

姉・香予(29)が逃した五輪切符を手にした染谷真。「一緒に戦って勝つことを目標に今もやっている。一緒に夢を追いかけている状況はずっと変わらない」と慕う姉の分まで、最高のパフォーマンスを披露する覚悟だ。

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