「撮り鉄」マナー向上を 路上駐車や線路侵入 不安 JR信越線沿線 安中の住民

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線路脇で撮影するカメラマンたち

 観光客向けの蒸気機関車(SL)や電気機関車(EL)が走る群馬県のJR信越線安中―横川駅間で、住民らが「撮り鉄」と呼ばれるアマチュア鉄道カメラマンのマナー向上を訴えている。線路内や私有地への立ち入り、路上駐車などが報告されているためだ。列車との接触事故の危険もあり、JRや安中署は警戒を強めている。

 安中―横川駅間は道路と線路の距離が近く、背景に雄大な妙義山が広がる撮影スポットが多い。このため人気が高いSL・D51やEL・EF64の運行日には、県内外から多くの撮影者が訪れる。

 住民らによると、線路脇の生活道路への路上駐車や、三脚、脚立を使った撮影が車の妨げになる場合があり、カメラを手に線路を横断する撮影者も目撃されている。沿線の男性(70)は「線路の柵をまたいで置いた高い脚立に乗って撮影する人もいる。危なくてハラハラする」と心配する。

 一方、撮影歴30年という埼玉県の男性(45)は「(撮影は)近隣住民にとって好ましくないとは分かっている。ごみを残さないように拾ったり、声を掛け合って通行の邪魔をしないようにしている」と話す。

 駐車トラブルに関する住民らの通報を受け、安中署はSL運行日の警戒を強めている。線路内への立ち入りについても「鉄道営業法違反となるので発見次第、厳しく注意したい」としている。

 JR東日本高崎支社は線路侵入を注意する看板や柵を設置し、啓発活動に取り組んでいる。同社担当者は「運転士が危険を感じた場合は警笛を鳴らし、緊急停車することもある。線路侵入は乗客に迷惑を掛け、危険なので絶対にしないでほしい」と訴えている。