ボートレーサーは元球児 名門・横浜高出身の遠藤圭吾選手、平和島で3日デビュー戦

ボートレーサーとして3日にデビュー戦を迎える遠藤圭吾選手(日本モーターボート競走会提供)

 高校野球の名門・横浜高(横浜市金沢区)で好守の遊撃手として2度甲子園に出場した新人ボートレーサーの遠藤圭吾選手(21)=神奈川県横須賀市=が3日、ボートレース平和島(東京都大田区)でデビュー戦を迎える。養成所での1年間の厳しい訓練を終えてスタートラインに立つ遠藤選手は「一つでも上の着を取れるように精いっぱい走る」と意気込んでいる。

 遠藤選手は2017年夏と18年夏に全国高校野球選手権大会に出場。身長169センチながら、16強入りした3年夏は南神奈川大会から9試合無失策、“聖地”では金足農業高(秋田)の吉田輝星投手(日本ハム)から2安打を放った。

 ただ、高校入学時に夢見ていたプロ入りは厳しいと考え、進学した国学院大では野球部の門をたたかなかった。しかし、同級生の万波中正選手(日本ハム)らがプロ野球で活躍する姿を見て、「物足りなさや歯がゆさを感じていた」といい、「(小柄な)自分の体を生かせるところに挑戦しよう」とボートレーサーを目指した。

 倍率20倍以上のボートレーサー養成所(福岡県)に合格し、昨年4月から1年間、大学を休学して選手資格を取得。養成所では時間を厳しく管理され、操縦や整備などの実技と学科からなる課業に励んだ。

 当初は操縦の技術的な面に苦労し「水の上でボートをなかなか安定させられなかった」というが、高校時代から心掛けた「とにかく自分の今できることをやろう」という意識で1年間を乗り切ったと語った。

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