大人が楽しめる究極のワインリゾート「リゾナーレ八ヶ岳」【星野リゾート宿泊ルポ】

東京・新宿駅から特急「あずさ」で約2時間、八ヶ岳高原の玄関口となる小淵沢駅を降りると、ひんやりとした空気が頬をかすめます。山梨と長野の県境に位置する星野リゾート「リゾナーレ八ヶ岳」は、ファミリーに人気のリゾートとして有名ですが、大人からの支持も高いとか。なぜ多くの人を惹きつけるのでしょうか・・・?

まるで美術館のようなお洒落な施設

広いロビーはまるで美術館のよう。実はこの施設、イタリアデザイン界の巨匠、マリオ・ベリーニが手掛けたもの。よく見ると、彼がデザインしたイタリア・カッシーナの名作「CAB」シリーズのイスが贅沢に配置されていました。

館内には、カフェやレストランをはじめ、多彩なショップが軒を連ね、まるで中世のヨーロッパの都市を訪れたような佇まい。チェックイン前に訪れ、荷物をフロントに預けて、施設内を散策するのもオススメです。

春の訪れを楽しむイベント「回廊の花咲くリゾナーレ2021」

4月16日から開催されている「回廊の花咲くリゾナーレ2021」は、今年で17回目となる春の訪れを祝う祭典。高さ1.5~2mほどの大きな花のモチーフが100本、石畳のメインストリート「ピーマン通り」を美しく彩り、うららかな春の訪れを感じることができます。

ピーマン通りで一際にぎわう丸山珈琲では、イベントに合わせて、春にピッタリの色鮮やかなドリンク「花咲くベリーラテ」を販売。ベリーやローズの華やかな香りに包まれた見た目もかわいいコーヒーを味わうことができます。

泊まるだけではもったいない!充実の館内施設

館内でうれしそうに浮き輪を抱えながら歩く子どもたちの姿をよく見かけましたが、季節や天候を気にせず1年中楽しめるプール「il mare(イルマーレ)」が大人気。

「森の中の海」をコンセプトの0歳から小学校低学年の子どもが怖がらず自然に水と親しめるよう工夫された水遊びエリアをはじめ、全長60mの大きなプールでのSUP体験や最大1.2mの迫力あるビッグウェーブなど、ワクワクする仕掛けがいっぱい。カフェやくつろぎスペースもあり、1日中ここで過ごせそうなくらい。

大自然に囲まれたアスレチックコース「森の空中散歩」は、子どもの冒険心やチャレンジ精神を育むことができる人気のアクティビティ。地上5~7mの高さは、大人でも足がすくむほどスリル満点! 子どもだけでなく、大人もチャレンジできるので、カップルや友達同士で挑戦すれば盛り上がること間違いなし。

大人が楽しむワインリゾート

「リゾナーレ八ヶ岳」と聞くと、ファミリー向けのリゾートのイメージも強いですが、 日本有数のワインの産地という立地を活かし“ワインリゾート”をコンセプトにしており、大人のためのリゾートとしても人気を集めています。

ワイン好きには、心ゆくまでワインを堪能できる客室「ワインスイートメゾネット」の滞在もおすすめ。ワインカラーを基調としたメゾネットタイプの室内で、2階にはワインセラーを設置。

施設内にある「八ヶ岳ワインハウス」でセレクトしたおつまみやワインをテイクアウトできる「VINO BOX」も。お気に入りのワインをお部屋でいただく、贅沢なひとときを過ごせます。

ワインリストのブックカバーやボトルバッグなど、葡萄の絞りかすを染料にした「ワインレザー」のアイテムが客室に備えてあるので、お見逃しなく。このワインレザーの商品は、リゾナーレ八ヶ岳のオリジナルアイテム。館内のショップで購入することができます。

発売すると瞬く間に完売してしまうほど人気の、リゾナーレ八ヶ岳提携ワイナリー「ドメーヌ ミエ・イケノ」の幻のワインを堪能できるのも「リゾナーレ八ヶ岳」の魅力のひとつ。

しかも、この客室のためだけに造られたハーフボトルも用意されているんですよ。「猫の足跡畑」と名付けたブドウ畑のみで醸した自家農園の100%のワインは、多くのワイン愛好家を魅了し、マンガ『神の雫』で取り上げられたことも。

螺旋階段を降りると、1階には雄大な八ヶ岳連峰が描かれた寝室があり、ベッドのほかにもごろごろスペースベッドなど、くつろげるスペースがたっぷり。友人や恋人との旅行でも、プライベートな空間を大切にできるので、ゆったりとした自分たちだけの時間を過ごすことができます。

お部屋のアメニティの洗顔石鹸「VINO SOAP」をはじめ、クレンジング、ローション、スキンミルクには、ワインの醸造過程で得たブドウ果実エキス配合。細かいところまでワインリゾートのこだわりを感じます。

「リゾナーレ八ヶ岳」の客室は全172室。ペットと一緒に過ごす専用客室や長期滞在向けの簡易キッチン付きのお部屋のあるレジデンス棟、先ほど紹介した「ワインスイートメゾネット」のあるホテル棟に分かれており、なんと19タイプものバリエーション豊かな客室を用意。一緒に旅行をする相手やスタイルによって選択肢が豊富なのもうれしいポイントです。

ワインは、知識が必要で敷居が高いのでは・・・と思っていましたが、初心者でも気軽に参加することができるプログラム「ワインの学校」は、山梨県と長野県のワインがおいしい理由をはじめ、自分好みのワインに出会うヒントを知るチャンス。毎日夕方に開催されており、宿泊者は無料で参加することができます。

旅を彩る豪華なディナーはスタイルに合わせて

そして、旅の楽しみのひとつ、豪華なディナー。「リゾナーレ八ヶ岳」では、異なる2つのレストランを用意しており、ファミリーに人気のビュッフェ&グリルレストラン「YYgrill(ワイワイグリル)」では、素材本来の味を活かした目にも鮮やかな料理やスイーツがずらりと並びます。

ディナーはメニューからメイン料理を選び、前菜はビュッフェで好きなものを好きなだけ食べられるという、まさにいいとこ取りなレストラン。お子様向けのハイチェアをはじめ、エプロンやウェットティッシュ、 離乳食の用意まで完璧で「さすがリゾナーレ!」と拍手を送りたくなるほど。

最高水準のコロナ対策で知られる星野リゾートですが、人がよく触れる場所は、抗ウイルスコーティングを実施、ビニールカーテンやアクリル板で飛沫対策を徹底しており、コロナ禍でも安心してビュッフェを楽しむことができます。

ワインを満喫しながら、八ヶ岳ならではのロマンティックなディナーを味わうなら、メインダイニングの「OTTO SETTE(オットセッテ)」へ。高い天井と大きな窓で開放感たっぷりの店内は、落ち着いた雰囲気。ワインセラーにはドメーヌ ミエ・イケノのワインをはじめ、地元のワインを中心に2000本ほど貯蔵されているそう。

シェフ自ら生産者のもとに足を運び仕入れた食材を使用した料理は、ワインとともに旅の夜を彩ります。コースは、八ケ岳の自然をテーマにした料理が10品。「集い」「自然」「畑」・・・と、文字だけでは想像がつかないメニューばかり。

1品目の生姜の風味がきいたミネストローネで体が芯から温まり、2品目の自然をテーマにした八ヶ岳の水・土・森・太陽を表現した4種類の料理に驚き・・・口に運ぶたびに、その世界観に引き込まれていくのを感じました。

恵み豊かな八ヶ岳の大自然をイメージした30種類の野菜を味わえる一皿は、食べるのが勿体ないほどの美しさ。ひとつひとつ異なる野菜のおいしさを最大限に引き立てる調理法を用いており、口に運ぶたびに新たな発見がありました。パスタ、メイン、デザートと独創性豊かで、美しい料理が評判を呼び、「食べログ イタリアン 百名店 2021」にも選出されています。

4~6歳向けと7~11歳向けのお子様コースの用意、個室スペースでは、愛犬と一緒に食事ができるなどの対応も魅力。席に限りがあるので、訪れる際はぜひ早めのご予約を。

雨の日でも安心!充実の室内アクティビティ

翌日はあいにくの雨だったため、予定を変更し、室内アクティビティに参加することに。陶芸体験やステンドグラスづくりなど、当日予約でもすぐに参加できるアクティビティが豊富にそろっています。

私は電車好きの息子のために、ステンドグラスで電車のライトを作成することに。ガラスの色を選んで組み合わせ、ガラスの断面に銅テープを巻きつけます。ハンダ付け作業は、中学の美術の時間ぶりでしたが、店主の“でんさん”が軽快なトークで丁寧に教えてくれるので、初心者でも簡単に作ることができました。

ほかにもワインボトルを使用したランプづくりや、お子さんが描いたイラストをステンドグラス作品にすることも可能。きっと見るたびに「リゾナーレ八ヶ岳」での素敵な旅を思い出す、アイテムを作ることができます。

朝食で人気の「苺ソースのワッフル」はぜひ味わいたい一皿

朝食会場の「YYgrill」に一歩足を踏み入れると、ふんわりと甘い良いにおいが漂います。その正体は、生地にじゃがいも練りこみサクサクとした軽い食感が楽しい「苺ソースのワッフル」。

コロナ禍によるフードロスを防ぎ、地域の魅力を発信する取り組みとして、近隣にある「岩窪農場のいちご園」のいちごを使用。甘酸っぱいいちごソースと甘さ控えめのワッフルの相性が抜群で、おかわりしてしまいました。

作る過程も楽しいオリジナルパフェ作り

ピーマン通りにある体験型カフェ「マルサマルシェ クッキングスタジオ」では、自社農園直送の季節のフルーツを使用したパフェやフルーツサンド作りが1年中楽しめます。旬のフルーツを自分で選んで盛り付けて食べると、おいしさ倍増!

個性豊かなパフェを並べて写真を撮るのも楽しい時間でした。パフェにはオリジナルのジェラートを1つ選んでトッピングできるのですが、このジェラートが絶品。私は珍しいあんぽ柿のジェラートを選んだのですが、ジューシーで優しい甘みが活かされており、驚きのおいしさでした。「リゾナーレ八ヶ岳」を訪れたら、ぜひ味わっていただきたいです!

スキー場のゴンドラがプライベートオフィスに変身!

進化し続ける星野リゾートは、「ワーケーション」という新たな働き方にも柔軟に対応。2020年11月には、人目を気にせず作業や会議に打ち込める「テレワークゴンドラ」の貸し出しというユニークなサービスを開始。スキー場のゴンドラを再利用した2畳ほどのスペースには、長時間座っていても疲れないソファとデスク、暖房や換気のための機材も。

ワークプレイスにゴンドラを使うというアイデアは、スタッフからのアイデアで生まれたといいます。

何度も訪れたくなる多彩なリゾートホテル

多彩なアクティビティと上品な施設が魅力の「リゾナーレ八ヶ岳」は、何度も訪れたくなる仕掛けがいっぱい。

帰りのシャトルバスの中では、“次はいつ行こうか?”と話す声が聞こえるのも納得なくらい、充実した時間を過ごすことができました。スタッフの方から、季節によって全く違う楽しみ方があると伺ったので、次の旅の予定を練りたいと思います。

星野リゾート リゾナーレ八ヶ岳

住所::山梨県北杜市小淵沢町129-1

電話:0570-073-055 (リゾナーレ予約センター)

アクセス::JR小淵沢駅より無料シャトルバスで約5分

チェックイン/アウト:15:00/12:00

公式サイト:https://risonare.com/yatsugatake/

>>>Web予約はこちら

>>「最高水準のコロナ対策宣言 星野リゾートが考える3密回避の旅」についてはこちら

[All Photos by Sakiko Kubo]

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