2日、阪神競馬場で行われた古馬長距離王決定戦、GⅠ第163回天皇賞・春(4歳以上、芝外→内3200メートル)は、3番人気ワールドプレミア(牡5・友道厩舎)が直線の追い比べを制し、2019年菊花賞以来となるGⅠを手にした。福永祐一騎手の勝利騎手インタビューは以下の通り
――ワールドプレミアに初騎乗という中で迎える阪神3200メートル。どんな意識で騎乗した
福永 一緒にレースもしていましたし、調教にもまたがったことで、ある程度、馬の特性というものはつかめていたので、あとはいかにそれをうまくレースで生かせるかだったんですけど。スタートを決めて、ある程度いい位置で競馬をするのがベストだなと考えていたんですが、うまくスタートを切ることができず。でも、その後のリカバリーは内枠ということもあってうまくいったと思います。
――この馬は動きだしがひとつのカギと言っていた
福永 前に有力馬を見ながらの競馬になりましたし、あとはどのタイミングで仕掛けるかだったんですけど、ウインマリリンが向正面から進出してきましたんでね。そのタイミングである程度ポジションを確保しておかないと、動きたいときに動けなくなるだろうと。少し自分が考えていたよりは早く外に出しましたけども、本当に馬がよく応えてくれて、長くいい脚を使ってくれました。
――直線は力強い伸びでした
福永 そうですね。本当に全馬が死力を尽くしたいい競馬だったと思います。
――ジョッキーは18度目の挑戦で初めての天皇賞・春制覇。親子制覇(1976年エリモジョージで父・福永洋一元騎手がV)にもなりました
福永 そうですね。まあ、親子っていうところはアレですけども、天皇賞という非常に格式の高いレースを勝つことができて、光栄に思います。