ヘタフェ・久保建英の〝因縁マッチ〟出場はわずか10分 見せ場つくるも痛恨の敗戦

久保建英

スペイン1部リーグ第34節が2日(日本時間3日)に行われ、MF久保建英が所属するヘタフェは敵地でビリャレアルに0―1で敗れた。ベンチスタートの久保は後半39分から出場。4分のアディショナルタイムを含めて10分間の出場にとどまった。

久保にとっては今季開幕から期限付き移籍でプレーしていた〝古巣〟との因縁戦。期待されながらも結果を残せず、出番の減少もあり出場機会を求めて1月にヘタフェに移籍した。当初は蜜月関係と思われたビリャレアルのウナイ・エメリ監督(49)からは「ピッチ外のスター」と言われるようになり、新天地で見返すための準備を整えてきた。

久保がベンチから戦況を見守った前半は、両チームともに決定機が少なく、重苦しい展開。32分にビリャレアルMFサムエル・チュクウェゼ(21)のシュートがゴールネットを揺らしたが、オフサイドの判定だった。

後半はビリャレアルが攻め込むシーンが増え、ヘタフェが懸命に守るという構図。そんな中で先制したのはビリャレアルだった。後半34分、GKからのロングボールをMFジェラール・モレノ、FWカルロス・バカとつなぎ、最後は右サイドからゴール前に走り込んだ途中出場のMFジェレミ・ピノ(18)が先制点を奪った。

1点を追うヘタフェは攻撃にアクセントをつけるために久保を投入。41分、右サイドでパスを受けるとDF2人の間を抜ける絶妙な横パスで出したが、ゴール前のDFマルク・ククレリャ(22)がトラップミスでシュートまで持ち込めなかった。

終了間際には中央からゴール前に浮き球のパスを出したが、これも味方に通らず、そのまま試合終了。久保は古巣に脅威を与えたが結果にはつながらず、チームも2部降格圏まで勝ち点4差という状況を打開できなかった。

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