東京五輪も対岸の火事ではない!? バド欧州選手権決勝2試合がコロナ陽性でまさかのキャンセル

東京五輪にとって他人事ではない

東京五輪でも起きかねない事態だ。ウクライナで開催されているバドミントンの欧州選手権で、男子シングルスと男子ダブルスの決勝が、選手の新型コロナウイルス感染のため中止になってしまった。

世界バドミントン連盟によると、決勝に進出していた男子シングルス第1シードのビクター・アクセルセン(デンマーク)と、男子ダブルスのマーク・ラムフス(ドイツ)のコロナ陽性が確認された。彼らはすべてホテル部屋で隔離措置となり、大会は棄権。男子シングルスと男子ダブルス決勝が中止となり、表彰式も行われなかった。

「私は非常に失望し、悲しい。我々は絶好調だったし、今日は金メダルを取っていただろう」とラムフスは話した。また、審判の1人からも陽性が確認されているという。

スポーツの国際大会は、厳重な検査を行うバブル方式で行われている。しかしレスリングの東京五輪アジア予選とアジア選手権(ともにカザフスタン)で、日本、韓国で大会帰国後に陽性が出るなど、すり抜けてしまうケースが多発。今回のバドミントンでは、何試合も勝ち上がり、迎えた決勝を前にコロナ陽性が確認され、大会のメインイベントが消滅するという由々しき事態となった。

現時点では200を超える国から選手が参加を予定している東京五輪。4年に一度の憧れの大舞台で、決勝やメダルセレモニーが行われない最悪のケースが起こりうる。日本にとってもはや対岸の火事ではない。

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