スペイン1部バレンシアのハビ・グラシア監督(51)の電撃解任の裏に、MF李康仁(イ・ガンイン=20)への冷遇があると韓国メディアが指摘している。
バレンシアは3日にグラシア監督の解任を発表。今季から就任したがここまで34試合で8勝14敗12分けの14位に低迷しており、直近6試合は未勝利と苦境が続くためクラブ側は更迭を決断した。
成績不振が解任の主な理由だが、韓国メディアはある背景を指摘する。
韓国メディア「インターフットボール」は「李とグラシア監督の関係はシーズンずっと冷え切っていたた。しっかりと出場機会を与えられなかった。特に最近のリーグ戦では起用される、李が先発で出ても後半に意味が分からず早く交代させられたこともあり、李はベンチで涙したこともあった」と李とグラシア監督の不仲を指摘。
そのため李は今夏の退団を決意していたが、そこに待ったをかけたのがオーナーのシンガポール人実業家ピーター・リム氏。李を溺愛していることで有名で、退団を阻止するために李を冷遇したグラシア監督を更迭したというわけだ。
「〝悪縁〟のグラシア監督が去ったことにより、バレンシアに残留することが得になる可能性も出てきた。移籍のほうが良いのか微妙な状況になってきた」と同メディアは指摘。オーナーからの寵愛を一心に受ける李は、その期待に応えて一転残留することになるのか去就に注目が集まる。