2年ぶりの優勝を目指した全日本プロレスのエース・宮原健斗(32)は、2大会連続で最後の最後に沈んだ。
無観客のテレビマッチで行われた春の祭典「チャンピオン・カーニバル」最終公式戦(3日)では、ジェイク・リー(32)と激突。試合前の時点で2人は勝ち点10の首位で並び、メインで勝った方が優勝が決まる大一番となった。
だがコーナー上からジェイクのハイキックで場外に転落し、鉄柵とエプロンに打ちつけられるなど苦しい戦いが続いた。集中砲火を浴びた腹部へのダメージも大きく、ブラックアウト(ヒザ蹴り)の乱れ打ちでも3カウントを奪えない。
一度は必殺のシャットダウンスープレックスホールドを決め勝負あったかに見えたが、驚異的な粘りを見せたジェイクを崩せず、無念の3カウントを聞いた。試合後、コメントブースに姿を現すことはなかった。
2年前は3冠ヘビー級王者での優勝を果たしたが、前回大会は優勝決定戦でゼウスに敗れた。昨年3月に失ったままの3冠王座奪還への道筋が見えないまま、宮原の春は終わりを告げた。