「沿線巡り」で誘客へ 自転車と磐越東線活用 小野自然倶楽部

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試走する家族にコースを説明する大方さん(右から2人目)

 小野町のNPO法人小野自然倶楽部は、自転車とJR磐越東線を活用した誘客に取り組む。観光客に自転車を貸し出し、小野町からいわき市までの磐越東線沿線でサイクリングを楽しんでもらう。自転車は駅に乗り捨て可能で、観光客はサイクリング後、列車に乗って小野町に戻る。早ければ今月下旬から始めたい考えだ。

 小野町の小野新町駅からいわき市の小川郷駅までは、県道小野四倉線が並走している。夏井川の渓谷に近く、景観もよい。平たんか下り坂なので、家族や友人同士など、初心者のサイクリングにぴったりだ。

 小野自然倶楽部は小野新町駅を出発し、夏井、川前、江田の各駅を経て小川郷駅に至る県道小野四倉線約三十六キロをサイクリングコースに設定した。宿泊や飲食、土産物の需要が見込めるほか、鉄道の利用促進にもつながる。各駅に乗り捨てられた自転車は、倶楽部が回収する。

 料金などの詳細は検討を進めている。将来的には、夏井川でカヌー体験をする観光企画の構想もある。代表理事の大方俊浩さん(61)は「新緑や紅葉など、季節ごとの景観が素晴らしいコース。上級者でなくても気軽にチャレンジできるはず」と期待する。

 倶楽部は三日、県内の二家族合わせて八人の協力を得てコースを試走した。午前十時ごろに小野新町駅を出発し、約三時間半で小川郷駅に着いた。