コロナ体験記 ハチミツ二郎(前半)

新型コロナについて感染した人の体験談を通じて正しく知る「私のコロナ体験記」。今回はお笑いコンビ「東京ダイナマイト」のハチミツ二郎さんです。

2020年末に感染が発覚。集中治療室に入り一時、危篤状態となるなど重症患者となりました。
ハチミツ二郎さんの生死を分けたのは自宅にあった「ある道具」の存在でした。

先月27日、取材に応じたのは、プロレス経験もある大きな身体と金色の髪がトレードマークお笑いコンビ「東京ダイナマイト」のハチミツ二郎さんです。

2020年12月に新型コロナに感染。それから1カ月間の闘病生活を過ごした二郎さんですがインタビューで最初に話したのは新型コロナによる芸人への影響についてでした。「(普段の)1割ぐらいしか無いです。劇場の出番でしたけど閉まってますしね」
この日、新宿のルミネ・ザ・よしもとでのライブ出演を予定していた二郎さん。
しかし緊急事態宣言によってライブは中止に。「イベントごとやライブとかゼロですから、もう最初の緊急事態宣言から何もやってない状態。よく飲食店だけいじめるなとかニュースで見ますけど俺たちなんて文句すら言えない。何も無くなっちゃってるんで」

ハチミツ二郎さんは現在、妻と娘の3人家族。
家族を養うため、コロナ感染拡大前に決めていた「ある選択」が今の生活を救っていました。
それは芸人とサラリーマンの二足のわらじです。
2018年末から動き出し去年の4月から始まった芸人とサラリーマンのダブルワーク生活。
現在は仕事のほとんどがサラリーマンとしての仕事だと言います。
「向こうの社長さんの理解もあって芸能を全面優先のふざけた感じにサラリーマンになったんですけど、今サラリーマン全面優先になってますよ。今日もテレワークやってから来てます」就職によって生活の危機を逃れた二郎さん、しかしコロナの恐怖は突然二郎さんの身に襲い掛かりました。
「ハッピーハイポキシアっていう苦しくないのに自宅で死んでしまうというケース。多分その状態だったんだと思います」

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