わずか4カ月で幕引き クラブ決断が裏目に V長崎・吉田監督解任

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 成績不振にあえぐV・ファーレン長崎が、シーズン途中での監督交代に踏み切った。吉田孝行監督が就任会見で「目標はJ1昇格、この一つだと思う」と決意表明したのが今年1月。そこから4カ月足らず、リーグ開幕からはわずか2カ月での幕引きとなった。
 V長崎は昨季3位と過去2番目の成績を収めた。それでも、リーグ屈指の戦力をそろえながらJ1昇格を果たせなかったとして、2年目の手倉森誠監督を解任。当時コーチだった吉田氏を次の指揮官に抜てきしたが、クラブの思い切った決断が早くも裏目に出た形だ。
 昨季の主力がほとんどチームに残留したが、誤算だったのはコーチ陣の刷新。手倉森氏の後を追って優秀な人材がチームを去り、コロナ禍でJリーグ全体の動きが少なかったこともあってクラブは後任選びに苦心した。経験の浅いスタッフを重職に充てる形となっていたため、不振の理由を吉田氏だけに背負わせるわけにはいかない。
 ただ、クラブが掲げるのはあくまでも今季のJ1昇格。松田浩氏は組織的な守備の構築に定評があり、まだ無失点試合がないチームの立て直しが期待される。加えて、新指揮官が「チーム全員の力を結集して」とコメントしている通り、今回の人事をカンフル剤にして闘志を前面に出す試合を続けることが全選手に求められている。