寄付前年度比20倍 津軽鉄道支援の輪広がる/ポスター、コラボ企画奏功

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津鉄ア・モーレがレール・オーナーの周知の一環で作製したポスター。寄付額増加の一因になったという

 津軽鉄道(本社・青森県五所川原市)の会員制度「レール・オーナー」を活用した同社への寄付総額が2020年度、286万円に上り、前年度の約20倍に増えた。新型コロナウイルスの影響で厳しさを増す津鉄の経営状況を訴えかけるポスターや、架空のCGキャラクター「バーチャルユーチューバー」とのコラボ企画が話題を呼び、支援の輪が大きく広がったとみられる。

 同制度は五所川原市から中泊町までの津鉄全線20.7キロのうち、1メートル当たり1件5千円でオーナーになってもらう仕組み。開始直後の06年度は770件・385万円、07年度は747件・373万5千円の寄付があったが、08~19年度は金額が100万円以下に落ち込んでいた。

 20年度は、津鉄がバーチャルユーチューバー「青森りんこ」とのコラボ企画でレールの一部を「青森りんこ区間」と銘打ち、オーナーを募集。予想以上の応募があり、寄付額が伸びた。

 また、津鉄の利用促進を支援する五所川原市と中泊町の職員有志「津鉄ア・モーレ」がレール・オーナーの周知の一環で、津鉄の厳しい経営状況を訴えかけるポスターを作製。「まだ大丈夫 そう思っていませんか?」という刺激的な表現が注目を集めたという。

 新型コロナ感染拡大で観光客の利用が激減する中、寄付金は津鉄の貴重な収入源になったといい、同社総務課の白鳥泰総務課長は「車両の修繕など、急きょ資金が必要になったときに助かった」と感謝する。

 ア・モーレの倉光諒心隊長は「21年度はレール・オーナーとは別にア・モーレ独自の寄付制度を設け、津鉄を支援したい」と語った。