【東京五輪】中止を見越して先物買い? 「TOKYO2032」が商標出願!

まさかの「TOKYO2032」まで商標出願…

東京五輪の開催がピンチに陥る中、とんだ〝先物買い〟が出現した。今大会が「中止」となり、2024年パリ大会、2028年ロサンゼルス大会の次の招致を見据えたと思われる商標登録の出願が明らかになった。

その商標とは「TOKYO2032」だ。1月25日、同28日と同時期に2件の出願があり、その区分は前者が「衣料品」「飲食料品」「生活用品」「スポーツの興行の企画」、後者は「スポーツ競技大会の開催」と明らかに〝2032年東京五輪〟を意識している。

周知・著名な公共物やパロディーなどの商標出願は日常茶飯事。有名人をもじった商標が出願されることも多く、そのほとんどは審査をへて却下される。実際、五輪延期が正式決定(昨年3月24日)する前の同13日に「TOKYO2021」が出願され、その後は「TOKYO2022」も複数件、申請された。今回も面白半分の出願の可能性が高いが、少なくとも世の中の「中止ムード」が背中を押したことは間違いない。

ちなみに、先月28日の「5者協議」の後に武藤敏郎事務総長(77)は「2022年にはすでに北京五輪がある。23年の可能性もあるわけですけれども。24年にはパリ大会があります。そういう間で、本当に時間が取れるのかどうか」と再延期を否定。仮に中止となれば、まだ開催地が未定の2032年に並び直す可能性もゼロではないが、果たして…。

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