【マドリードOP】錦織圭が逆転で初戦突破 流血アクシデントでの試合中断にも動じず

初戦を突破した錦織(ロイター)

テニスのマドリード・オープン男子シングルス1回戦(4日)、世界ランキング43位の錦織圭(31=日清食品)は同23位のカレン・ハチャノフ(24=ロシア)に6―7(6―8)、6―2、6―2と逆転勝利し、2回戦進出を決めた。

これまでの対戦成績は2勝2敗。最後の対戦は2018年のエルステバンク・オープン(オーストリア)2回戦で錦織が勝利している。ただ、前週のエストリル・オープン(ポルトガル)では4月26日に、現地での練習中で右脚をひねり、大事をとって欠場し、状態が不安視されていた。

そんな中で迎えた第1セット、錦織は第1サーブの成功率が61%と決まらないものの、絶妙なリターンなどで耐え忍びタイブレークに突入。ハチャノフのビッグサーブに苦しみながらも粘りのプレーで6―5としてセットポイントを迎える場面もあったものの、最後はパワーで押し切られて先取を許した。

第2セットは第2ゲームをブレークし、3ゲームを連取するなど、完全に主導権を握り、6―2で奪取。迎えた第3セット第2ゲームではハチャノフが自身のイライラからラケットを殴り、右手中指から〝流血〟。止血のため、約7分も試合が中断するアクシデントとなったが、錦織は冷静に試合を進め、6―2で制した。

試合時間は2時間18分。酷暑のゲームとあって疲労の蓄積も心配されるが、2回戦では世界6位のアレクサンダー・ズべレフ(24=ドイツ)と対戦する。

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