平戸の大名庭園「棲霞園」公開 南九州大・永松名誉教授ら 植栽や池の魅力紹介

©株式会社長崎新聞社

池や自然の地形を生かした植栽などを楽しむ観光客ら=平戸市、棲霞園

 長崎県平戸市岩の上町の国指定名勝で、江戸時代に県北地域を治めた平戸藩第10代藩主、松浦熈(まつらひろむ)が整備した別邸庭園「棲霞(せいか)園」が4日、一般公開された。市民や観光客が訪れ、大名庭園の魅力に触れた。
 棲霞園は、平戸城の北西側斜面の地形を生かし1829年に完成。明治以降、民有地となり、維持・管理が十分行き届かない状況だったが、南九州大の永松義博教授(現名誉教授)と研究室の学生が園の復元・再整備に取り組んだ。
 再整備後、2012年に初めて一般公開。17年からは春と秋の年2回公開している。昨年は新型コロナウイルス感染拡大の影響で春の公開は中止した。
 この日は永松名誉教授らの案内で、参加者が自然の地形を生かした植栽や池、石畳、階段などを見て回った。公開に先立ち、近くの市未来創造館で庭園講座もあり、参加者は棲霞園が住民が文化行事を楽しむ場、災害時の避難所になっていたことなどを学んだ。
 5日は熈が整備した梅ケ谷津偕楽(うめがやつかいらく)園(同市明の川内町)が公開される。時間は午前9時から正午。