HKTの新曲MVは鉄オタも必見の“貴重映像”てんこ盛り

つばめ選抜センターの田中美久(上)とみずほ選抜MV(C)Mercury

5月12日発売の福岡・博多を拠点に活動するアイドルグループ・HKT48の14thシングル「君とどこかへ行きたい」のミュージックビデオ(MV)が5日、解禁された。

今作はグループ初となるW選抜シングルを採用。1期生、2期生、3期生、ドラフト3期生による「つばめ選抜」と、4期生、ドラフト3期生、5期生による「みずほ選抜」の両12人の選抜メンバーによる2バージョンの表題曲にそれぞれMVが作られた。

監督は国内外の映画祭で受賞歴を持つ気鋭の映像作家・早川千絵氏。つばめ選抜MVでは、車掌に紛するセンターの田中美久、みずほ選抜MVでは鉄旅中の少女を演じる運上弘菜が主人公となり、両作品がそれぞれの目線から描かれ、2つのストーリーがシンクロしていく内容となっている。

大きな見どころは、MVとしてはJR九州初の全面協力による作品というところだ。

田中が車掌の身支度を整えるシーンやホームで撮影が敢行された熊本駅をはじめ、運上扮する少女が車掌の田中と出会う三角駅(熊本県)、「青春18きっぷ」のポスターなどでも使用され、海が見える無人駅として有名な千綿駅(長崎県)、撮影のためだけに特別に運行された特急「A列車で行こう」の車内といった、CMさながらのシーンが盛りだくさん。さらに、車両の下部を点検するためのピット線と呼ばれるエリアでも撮影された熊本車両センターなど、普段なかなか見ることができない貴重な映像は、鉄道ファンも必見の記録映像となっている。

さらに、メンバーが扮した車掌や乗務員、作業員などの服装は、すべて本物の制服を着用。熊本事務センターのシーンではJR九州の職員にも撮影に参加協力しており、リアリティーのあるシチュエーションが数多く収められている。

サビの最後にシャッターを切るしぐさが印象的なダンスシーンは、福岡県の田川伊田駅からほど近い石炭記念公園で撮影され、両選抜が違った振り付けを披露。MVの早川千絵監督は「みずみずしい愛らしさ全開のみずほ。凛とした姿がうるわしいつばめ。両方とも何度も見てほしい、彼女たちの魅力に満ちたMVです」とコメントを寄せている。

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