デビューから50年超の老舗カーブランド3選! まもなく新型モデル登場のカローラ、ランクル、フェアレディZ…今なお一線級で活躍する名車揃いだった!

毎月のように登場する新型車。その中には、威信をかけて開発したにもかかわらずたった1代限りで姿を消すモデルもあれば、何十年もの間歴史を守るクルマも存在する。そこで今回は初代モデル登場から50年以上にわたり人気を博しているご長寿カーを3車種ご紹介! じつは世界的にみても50年もの長い間、同じ名前で販売し続けているのは快挙とも言えるのだった。

日産 初代フェアレディZ 240Z

日本一の歴史を持つランドクルーザーは2021年で67周年

ご覧の通り初代ランドクルーザーはジープそのもの。快適性とはほど遠く、悪路を走るプロ向けのクルマと捉えられていた

まずは、まもなく新型モデルが登場すると言われているトヨタ ランドクルーザーから。初代モデルは1954年と、2021年に67周年を迎える超ご長寿モデルだ。じつは1955年に登場したクラウンより歴史が長く、一つの車名で継続生産されている日本車としてはダントツの歴史を持つのだった。

発売当初は軍用ジープなどからヒントを得ていたために屋根は幌であり、今のような高級車というよりはかなり無骨なモデルであった。

バブル真っ只中の1989年にデビューした80系ランドクルーザーは、これまでのイメージとは全くことなる高級路線へ。もちろんファンからは不満の声もあったためにヘビデューティー路線のプラドなど本格派モデルと併売をしている

その後1989年に登場した80系ランドクルーザーから高級路線に転じ、無骨なオフロードは弟分のランドクルーザープラドに託している。ちなみに80系ランクルから当時北米で展開していた高級車ブランド「レクサス」でLXとして展開している。

冒頭に述べた通り、まもなく新型ランドクルーザーが登場すると言われており、その歴史は100周年も目指せるほど世界中で愛されているのだった。

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新型モデルがまもなくデビューするフェアレディZも52歳

打倒ポルシェ! としてデビューした初代フェアレディZは、ライバル視していたポルシェの半額に近い低価格だったために瞬く間に大ヒット! 世界進出を本気で開始したのもフェアレディZの存在が大きかった

そしてお次はGT-Rと並んで日産を代表するスポーツカーのフェアレディZだ。今や日産は世界的大企業であるが、その礎を気づいたのはフェアレディZの存在があったからこそ。

新型フェアレディZは歴代モデルのデザインを各所に採用するなど、フェアレディZらしさを追求したモデルである。それだけに登場が待ち遠しいのだった

フェアレディZは日本のみならず北米市場で大ヒットを達成するなど、日産にとって世界進出をする際に大貢献したモデルである。先述のランドクルーザーと同じく、まもなく新型モデルの登場を控えており、ますますその歴史を不動のものにするだろう。

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「世界のトヨタ」の礎となったカローラも55歳

当時セダンは憧れの対象であった。というのもセダンといえばクラウンやセドリックなどの高級車だらけであり、庶民が買えるクルマはほとんどなかったのだ。その時代に低価格でしかもセダンで登場したために大ヒットに

これまでご紹介してきたのは今も昔もみんなが憧れる、いわば高嶺の花的存在だらけ。そこで最後に取り上げるのは、何を隠そう1966年に登場したトヨタ カローラだ。

当時、庶民の愛車は1958年に登場したスバル 360などの軽自動車がほとんどで、登録車はまだまだ高嶺の花であった。そんな時代に頑張れば手に入る普通車として瞬く間に大ヒット。それは日本のみならず世界的にも支持を受け、世界のトヨタと呼ばれる礎となったのだった。

現行モデルは2019年に登場し、低価格でありながら先進安全装備などトヨタの持つ最新のテクノロジーを搭載。さらにいえばカローラ=おじさんというイメージを見事に打ち破る攻めたデザインを採用するなど、いまだに人気車種なのだった。

カローラツーリングをベースにフェンダーアーチ、さらに車高をあげてSUVとしている。サイズはほとんどツーリングと同じために日本の道路環境にもピッタリなのだった

2021年には東南アジアを中心に売られているSUVモデルカローラクロスが日本に導入される見込みだ。おそくらカローラ人気は未来永劫続くのだろうと思わざるを得ないのだった。

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今回は発売から50年以上経過し、今なお同一車名で売り続けている3台をご紹介してきた。これらを見てもまだまだ日本車人気は衰えそうになく、未来永劫この歴史を守り続けて欲しい!

【筆者:MOTA編集部 木村 剛大】

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