低空飛行も確認…米軍が津堅島水域でパラシュート降下訓練 今年6回目

 米軍は4日、沖縄県うるま市の津堅島訓練場水域でパラシュート降下訓練を実施した。同水域では今年6度目の訓練となった。午前10時10分すぎから、嘉手納基地に駐留するMC130J特殊作戦機から複数の兵士がパラシュートで降下した。物資も降下させたとみられる。着水後、兵士らは海上で待機していたボートに乗り込み、米軍ホワイトビーチに到着した。

 MC130Jが兵士を降下させた後、津堅島上空を低空で飛行する様子も確認された。500フィート(約150メートル)程度まで高度を下げていた可能性がある。目撃証言によると、同機はその後、慶良間諸島や奄美大島の上空でも低空飛行したとみられる。津堅島訓練場水域でのパラシュート降下訓練は3月12日以来。このままの頻度なら、年間の最多(11回)を更新する恐れがある。米連邦航空局が航空情報(ノータム)を出し、事前に通知していた。県は訓練中止を働き掛けるよう沖縄防衛局に申し入れていた。うるま市議会は2月に防衛局を訪れ、今後は降下訓練しないよう求める意見書を提出している。

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