英王室3者会談も進展せず 暴露本著者「メーガン妃は誤解している」

ヘンリー王子(左)とメーガン妃(ロイター)

先月営まれたフィリップ殿下の葬儀の後、ヘンリー王子が父チャールズ皇太子と兄ウィリアムス王子を交えて話し合った〝3者会談〟の内容の一部が明らかになった。

英紙サンによると、ヘンリー王子&メーガン妃が3月に放送された米司会者オプラ・ウィンフリーとの独占インタビューで、「王族から人種差別的発言があった」とする問題について、父と兄はヘンリー王子に真相をただしたという。

だが、同紙は内部関係者の話として「ほとんど何も進展はなかった」と報じた。

この問題はメーガン妃が長男アーチー君を妊娠中、同妃が白人と黒人のハーフであることから、生まれてくる子供の肌の色についてある王族が質問したというもの。

オプラとのインタビューで飛び出したこの衝撃発言は波紋を広げ、バッキンガム宮殿は「非常に深刻なものとして受け止め、王室内で内々に対応する」との声明を出した。

そのこともあり、葬儀のため急きょ帰国したヘンリー王子とこの問題について親兄弟で協議。亀裂の入った関係を修復するための話し合いを持ったが、同関係者はヘンリー王子が「歩み寄りをみせることはなかった」とし、和解には至らなかったとした。

一方、メーガン妃がオプラとのインタビューで、アーチー君が王子の称号を与えられなかったのは差別があったからだと示唆したことについて、暴露本「Finding Freedom(自由を探して)」の共同著者オミッド・スコビー氏は「メーガン妃が誤解しているのではないか」としている。

メーガン妃は自分の息子に称号が与えられなかったのは、英王室のプロトコル(儀礼)が変更されたからだとし、「肌の色が違うために不当な扱いを受けた」との主張をにおわせた。

王室の称号はエリザベス女王の祖父ジョージ5世の時代、「称号は君主の子供、孫、及び皇太子の最年長の男子孫のみに与えられる」と定められた。

だが、エリザベス女王は2013年、ウィリアム王子の長男が誕生した際、同王子の子供全員に称号を与えるため儀礼変更を承認したのだ。つまり、19年に生まれたアーチー君の〝肌の色〟とは無関係というわけだ。

スコビー氏はメーガン妃がその変更をめぐる経緯を理解していない可能性があると指摘した。

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