韓国2部・道渕諒平の解雇を要求する市民運動が復活

J1仙台時代の道渕諒平

Jリーグクラブ在籍時の暴力騒動により韓国2部忠南牙山のMF道渕諒平(26)の解雇を要求する市民運動が、4日から再開されていたことが明かになった。

道渕は昨年10月にJ1仙台を解雇された後、2月に忠南牙山へ加入。すると同チームが市民クラブであることから、約50の地元市民団体が犯罪歴のある道渕のプレーを「公益性に反する」として即時解雇を要求して抗議活動を続けていた。そこで牙山市は先月下旬に「諒平選手を今後出場させず、6月にまでに退団させ、イ・ウンジョン社長も辞任する」と発表し、活動は中断されていた。

しかし地元紙「天安牙山新聞」によると、当のクラブは結果的には実現しなかったものの、道渕を子供向けのサッカースクールに参加させようとしたのをはじめ、1日の大田戦に先発出場させた。これが市民団体の反発を招いて抗議活動再開となったわけだ。忠南牙山には、牙山市と市民団体との合意事項がうまく伝わらなかったため、約束が守られなかったという。

ただチームの朴東赫監督(42)は「本人は困難な状況をよく耐えているし、プレーしたい気持ちが強いようだ。活躍してくれれば、本人のためにもチームのためにもなる」と後押しするコメントをしており、今後も起用が続く可能性もある。抗議活動がさらに活発化するのは必至だが、このチームでプレーを続けるのだろうか。

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