ライカ、「SL2-S」最新版ファームウェア公開。動画撮影機能の向上など

ライカカメラは、ライカSLシステムの最新機種である「ライカSL2-S」のファームウェアを公開した。

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同ファームウェアの特長は動画性能の向上で、これまでは4K動画を30p/25p 4:2:2 10bitでの記録のほかに、HEVC動画圧縮規格H.265での59.94p 4:2:0 10bitで記録できるようになる。また、従来の400Mbps 4:2:2 10bitに加え、Long GOP圧縮では150MbpsでSDメモリーカードに記録が可能。さらに、SDメモリーカードを介して個々のルックアップテーブル(LUT)をアップロードする機能により、LUTを適用した映像が表示可能になる。これらに加え、追尾オートフォーカスの強化によって、動画撮影中に自動的に焦点追従を行うためのフォーカスポイントを最大3点登録が可能になるという。

露出調整を可能にする波形モニター表示機能や、撮影後の編集作業でのカラーグレーディングに便利なカラーバー表示機能も追加可能。カラーバー表示機能では、音声調整を容易にするテストトーンも出力される。さらに、動画を1分単位のセグメントに分割して個別のファイルとして内部記録可能な動画のセグメント化機能も盛り込まれた。

また、新しいオートフォーカスアルゴリズムにより、瞳認識、顔認識、頭部認識、人体認識に加え、追尾のオートフォーカス性能が向上。カメラ内メニューから選択可能な画像のオーバーレイ機能を使用することで、撮影済みの画像を電子ビューファインダーや液晶モニターに透過モードで表示し、構図やアングルのずれを調整しつつ撮影が可能になる。さらに、ライブビュー機能の強化により、光量が少ないシーンでの画面構成もコントロールしやすくなるとしている。

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